日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

新・兵隊やくざ  1966年 大映

監督 田中徳三 脚本 舟橋和郎

出演 勝新太郎 田村高廣 嵯峨三智子 成田三樹夫 藤岡琢也 玉川良一

   神田隆 見明凡太郎

 

まだシリーズ4作しか見ていないが、この3作目が面白さ一番だった。

 

軍のトラックで逃げた有田と大宮だが、ガソリンがなくなり満州の荒野を歩く・・・

八路軍の襲撃を受け、その後追ってきた日本軍との撃ち合いにに。命からがら逃げた二人だが、そこには別の部隊の日本軍がいた・・・。その部隊へ編入させられた二人だが、あまりの訓練の厳しさとバカバカしさで脱走し、街中に身を隠す・・・。

そこには日本軍の物資を管理する部隊がいて、大宮は浪曲師として皆を楽しませた後、部隊の物資を盗み出し金を得る。その部隊では将校が勝手に物資を売りさばいているという。

金を手に入れた大宮は我慢できずに女郎を買いに行く。有田と女たちと座敷で呑んでいるとそこの主人が博打に誘う。最初は大勝ちしていたが、結局借金までこさえて大宮と有田はその女郎屋で働く羽目になる(笑。

その店の女のひとり、桃子(嵯峨三智子)からイカサマ賭博で主人から騙されたことを知った大宮は店の女と共に店から逃げる。大陸の荒野で有田が女たちにここで解散するから自由にどこへでも行けというも、女たちには自分たちの面倒をみてくれなければ元の場所へ戻ると言われ、困った有田に大宮はピー屋(多分 パンパン宿のこと?)をやろうという。渋る有田だが女たちは大賛成。自分たちが稼ぐからと廃屋?を飾りつけ店を出す。毎晩毎晩、兵隊たちが押し寄せ、店は大繁盛。ところがそこへ逃げ出した店の主人とその一味がやってくる・・・。

 

さらに憲兵隊に捕まって脱走兵だと知られた二人だが、憲兵成田三樹夫)が過去、

兵隊と女を射殺し、さらに見張りの兵隊も撃ち殺した事実を知った大宮と有田を消そうとする・・・・

ここで手りゅう弾が登場し、おもしろい展開となって大宮は有田をサイドカーに乗せて逃亡!!!次回へ続くのだ♪♪

 

嵯峨三智子の美人度マックス時代!山田五十鈴を超えている美形でした。

戦争?映画だが、戦争というより日本軍の内部の話。メインは兵隊同士の制裁。

そして上役がうまいことをして儲けているとかの話。戦争に行って散々上官に苦しめられた観客が見て胸がスカッとする場面が多数ある。

 

アマゾンより