日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

悪い奴ほどよく眠る  1960年 東宝

監督 黒澤明 脚本 小国英雄 久坂栄二郎 黒澤明 橋本忍 菊島隆三

出演 三船敏郎 森雅之 三橋達也 加藤武 志村喬 西村晃 藤原釜足

   香川京子 宮口精二 笠智衆 菅井きん 賀原夏子 三津田健 

   山茶花究 中村伸郎 一の宮あつ子 田中邦衛 土屋嘉男 

 

アマゾンより

私が黒澤映画を見るのを躊躇するのがとにかく長いことだった。今回古ーい邦画を見だして数年経ち、わかったのが黒澤映画って演出が舞台の芝居のようで大げさだし、俺ってすごいだろう~感がなんだか辟易するからだと認識した作品(笑。

脚本家として5名の名前がある映画も初めてだ。お話はとても面白い。そこはさすがにこれだけの脚本家がかかわったからだろうと思う。

ただ、辟易した。黒澤ファンすいません(;'∀')。

お得意の絵コンテたくさん書いてその通りに撮影したんだろうなぁ~。

 

いつも思うんだけど、黒澤監督作品て、俳優を老けさせるのがうまい(笑。ただ白黒じゃないと耐えられないくらいのメイクなんだろう。

香川京子三橋達也の父で公団の副総裁役が最初誰だかわからなかった(;^_^A。

汚職で自殺っていうと一時流行った。それも本人じゃなくて秘書とか運転手とか。

社会問題を描いた今ならなかなか作れない作品だと思う。

 

ある公団の副総裁岩淵(森雅之)の娘佳子(香川京子)と結婚した西(三船敏郎)。結婚式が盛大に執り行われている最中にその公団の契約課長補佐 和田(藤原釜足)が検察に逮捕される。同時に大竜建設の経理担当重役三浦(清水元)も検察の取り調べを受けるが口を割らずに釈放される。しかし釈放されてすぐに警察が別件で逮捕状をもって待っており、迎えににきた弁護士(中村伸郎)から社長からの言付けを聞くと三浦は突然走り出しトラックに轢かれて即死。和田も自殺しようとするが、そこを西にとめられる・・・。

実際、和田は生きているが、火口に飛び込んで自殺したと社会が認識し、自分の葬儀を西の車から見ることになる。

橋本忍の名前があるんで本当に面白いサスペンス♪

 

西は岩淵の長男辰夫(三橋達也)の紹介で岩淵の秘書となり、娘の佳子の婿になった男だが・・・

 

どんどん西の謎が解けていく。西が人を殺すのか?と思いきや殺さない。そこが絶妙。

 

ってこの映画褒めてるんだけど、長すぎるのと冒頭にも言及したがあの演出がどーもダメだ。名優ぞろいでスゴイからさすがに黒澤監督だとは思う。

 

三船敏郎森雅之