日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

無法者の島  1956年 大映

監督 枝川弘 脚本 井手俊郎 原作 平田一倍

出演 鶴田浩二 青山京子 黒川弥太郎 加藤大介 坂本武 見明凡太郎 角梨枝子

   左卜全 伊沢一郎

 

衛星劇場より

ヤクザじゃない鶴田浩二の作品はなかなか視聴できない(笑。松竹から紆余曲折を経てフリーとなり東宝と専属契約する前の大映の作品。飄々とした若者役。

題名が「無法者の島」だったのいつものヤクザ役かと思いしばらく見なかった作品(;^_^A

 

ある島へやってきた男(鶴田浩二)。島の駐在では家出して自殺するかもしれないので保護してくれという父親からの手紙でその男に違いないという勘違いから発生するコメディ&島の娘との恋の行方♪♪

島の娘(青山京子)には乱暴者の兄、兵太郎(黒川弥太郎)がおり、強引に牛のセリで

牛を買ってしまい村人は不満だが彼の暴力が恐ろしく、誰もなにも言えない。

 

島に来た男は一晩島に泊まり、次の船へ乗ろうとするが船はすでに出航。次に来るのは10日後だという。巡査(加藤大介)はこの男を船に乗せると自殺するかもしれない・・・と保護するが、父親からの手紙で名前はカガワシチロウ、柔道6段だと知っており、村長(見明凡太郎)と学校の先生(坂本武)と相談し、乱暴者の兵太郎に牛のセリを邪魔されないようにと頼むが男は自分はカガワシチロウではないという・・・。そこで男にカガワシチロウとして兵太郎を退治してくれと頼むことになる。

断るその男をよそに巡査は村人には柔道6段だという触れ込みで村人はすっかりその気になる。なんだかわからないうちに村人から励まされ・・ってところが面白い。

 

鶴田浩二はすでに30歳超えていたが、まだ若々しく清潔感いっぱいで暗さがない(笑。

最後は・・めでたし、めでたし♪♪

オークフリーより