日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

宮本武蔵  1954年 東宝

監督 稲垣浩 脚本 稲垣浩 若尾徳平 原作 吉川英治

出演 三船敏郎 三國連太郎 八千草薫 岡田茉莉子 水戸光子 加藤大

 

wikiより

鶴田浩二の侍姿が見たかった。天然色の当時としてはお金かかってる作品。

ただし鶴田浩二は1956年の2作に主役みたいなクレジットで登場する。

まぁ3部作なんで最初からみたほうがよいと思い、この作品から。

 

宮本武蔵で思い出すのは、5年ほど前に大阪へ行ったときに「宮本むなし」というチェーン店があって、(東京ではみたことない)さすが大阪だと変に感心した記憶がある。

大阪人?の会話って普通にボケと突っ込みがあって普通におもしろい。東京の人なら絶対口に出さないようなことをあのアクセントでサラっと言う。

前に明石家さんまさんがテレビで大阪(関西?)で一番モテる男子は「おもろいことをいう奴」って言っていた。

 

あ、話長いですか?(笑。

 

作る時から3部作にすると決めてあったのか、なかなか面白かった。

宮本武蔵の生い立ちからどーして宮本武蔵という名前になったのかなんかがわかる。

武蔵、小次郎で戦ったくらいししか知らなかったけど一作目は武蔵が修行の旅にでるところで終わる。お通さん(八千草薫)というのは武蔵を慕い、その後武蔵のあとを追いかけるんだけど最初は武蔵(たけぞう)の友人、又八(三國連太郎)の許嫁だったんだね。死んだ野武士から鎧や兜をはぎ取って暮らしている女(水戸光子)とその娘、朱実

岡田茉莉子)の家に武士になりたいと田舎をでたたけぞうと又八が負け戦で逃げ出し

その母子と暮らすようになったり。

 

続 宮本武蔵 一乗寺の決斗 1955年 東宝

 

wikiより

 

ここで佐々木小次郎鶴田浩二)が登場するが、なんだか侍姿がいまいちだった(笑。

吉川英治の原作を読んでいる人ならいいのかもしれないが、突然 話が飛んだりするんでわからないシーンがでてくる。

それに時代考証が???な場面が気になる。

ただし、合成技術が当時としてはすばらしく、さらにカラーなんだよね~~。

いまのようにCGなんてないからたいへんだったと思う。

 

お通さんは又八をある意味 だまして寝とった?女(水戸光子)からの養子にしたという手紙でちょっとは泣いたがなぜかあっさり武蔵に夢中となるんだけど、武蔵を追いかけやっと会えたと思ったら武蔵からカラダを求められるような行動を起こされると

「いけません」と拒絶。武蔵はお通から嫌われたとまた旅にでるが、それを追いかけるお通・・・ってどっちかにして(笑。

彼女より武蔵が好き好き攻撃な朱実の生き方のほうが好きだな。

 

一作目で又八を演じた三國連太郎に代わって又八になったのは堺佐千夫だった。

 

登場人物のお坊さん、そして太夫木暮実千代)まで武蔵を立派な剣士にしようとするのは何故?(';')

 

宮本武蔵 完結編 決闘巌流島  1956年 東宝

 

アマゾンより

で、いろ~~んなことがあり(省略)巌流島の決闘となるわけだが、ここでは

まだあどけなさの残る 嵯峨三智子が佐々木小次郎の相手役で登場。

なんで佐々木小次郎がその武家の娘と一緒になるのかよくわからないんだけど

とにかく可愛いのだ。

 

宮本武蔵 映画 で検索すると、東映萬屋錦之助がでてきてしまい、特に完結編のこの作品の画像はアマゾンでしかみつけられなかった。

 

どの作品でも鶴田浩二の演技って、「俺たちの旅路」の吉岡司令補そのもので

鶴田浩二、いいなぁ~と思った私は単に吉岡司令補役が良かったと思ってただけか??とふと感じた(笑。