日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

一匹狼 1960年 日活

監督 牛原陽一 脚本 滝口速太

出演 小高雄二 芦川いづみ 沢本忠雄 芦田伸介 二谷英明 南田洋子 待田京介

   二本柳寛 武藤章生 波多野憲 木浦佑三 近藤宏 小泉郁之助 

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 久々にアマゾンプライムビデオにアップされていた1960年の作品。数少ない小高雄二主演!相手がなんといづみちゃん!奉天で別れ別れとなった兄の行方が心配ないづみちゃんだが、その兄が一捻りしてあり想像を良い意味で裏切られた。

芦田伸介・沢本忠雄・小高雄二・芦川いづみ

 

長距離トラックの運転手、昭二(小高雄二)は戦災孤児で、終戦後は窃盗やかっぱらいで鑑別所に入った元不良青年だが、出所後に紹介された運送会社で地道に働いている。

彼には途中で寄る小田原のドライブインで働く田辺和子(芦川いづみ)という恋人がおり、彼女は奉天で生まれたがやはり身寄りがない。兄がいたが行方不明だ。

神戸から東京へ帰る途中で、明日が公休日である和子をトラックに乗せ、彼らは東京でデートを楽しむ。立ち寄った遊園地で和子がチンピラに絡まれており、昭二は彼らをノックアウト!

気のすまないチンピラたちは兄貴分にそのことを報告すると、話をきいた組長の戸倉はその男を連れてこいと命令する。その男に覚えがある組員の村川鉄夫(沢本忠雄)は自分が行くと言って、昭二の勤める運送会社へ。鉄夫は昭二と同じ不良で、昭二をアニキと慕っていた男だったが、その後ヤクザとなっていた。

鉄夫は昭二を誘って組の根城としてるキャバレーキャラバンへ連れていく。そこは戸倉が経営しているキャバレーだ。鉄夫の話から昭二を組で使いたい戸倉だが、その誘いを昭二はきっぱり断る。そんな昭二をますます欲しくなる戸倉・・・。

沢本忠雄・小高雄二

 

そこで戸倉は組員に命じて和子をひき逃げしてケガを負わせる。入院費が必要な昭二が運送会社の社長に金を借りようとするが、社長はヤクザに脅され、昭二に金を貸さない。そんなことを知らない昭二は仕方なく戸倉の元で働く決心をする。

芦川いづみ

腕も度胸もある昭二は戸倉に気に入られ、昭二は退院した和子のためにアクセサリーの店の出店資金を戸倉に出させ、和子は店の主人となった。

戸倉のキャバレーのホステス、ナオミ(南田洋子)は組の幹部で今は刑務所にいる荻野英美(二谷英明)の情婦だが、昭二は英美という男が奉天にいた和子の兄ではないか?と疑いをもつ・・・。和子の兄は英夫といい、年齢もアッている。

普通なら二谷英明がいづみちゃんの兄!という流れだが、そーじゃないことが新鮮でした(笑。

沢本忠雄・小高雄二・二谷英明

さらに会長と呼ばれる黒幕の存在も最後までわからず、どーする昭二&和子!という展開になります。

いづみちゃん、ほんとにカワイイです。

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