日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

あなたが大好き  1988年 TBSドラマ

監督 高橋一郎 脚本 山田太一

出演 真田広之 中川安奈 かたせ梨乃 田中邦衛 春川ますみ 阿藤海 中原ひとみ  

   佐藤慶

中川安奈真田広之

 

ちょうど私も結婚問題にぶち当たっていた年齢の時のドラマで、思わず見入ってしまった。記事を書くためにそういえば中川安奈って女優さんいたよね・・と調べたらなんと2014年に49歳という若さで亡くなっていた。

 

下町の江戸指物師の父、文三田中邦衛)の下で3年以上修行している跡取り息子の誠一(真田広之)が学生時代の後輩の尾形由子(中川安奈)を家に連れてくる。結婚したいというのだ。江戸指物師に興味があるという由子だが、父は大企業の重役で山の手の豪邸に暮らす娘だ。

誠一の母、澄子(春川ますみ)がまず反対する。あんなお嬢さんが嫁に来ても役に立たないというのだ。父の文三は江戸指物に興味津々な娘に好意的だ。なにせ熱心に話をきいてくれる。

田中邦衛春川ますみ真田広之

 

誠一は不器用でとても父のような指物師になれる自信がない。一度嫁に行ったが戻ってきた姉の直美(かたせ梨乃)は弟に嫁が来るせいか、早々に近所の金物屋の息子(阿藤快)と結婚を決めるが、誠一はそんな姉から、本当に彼女は誠一が好きなのか、それとも江戸指物師だから好きなのか確かめろという。先日、由子の家へ挨拶に言った誠一だが、父(佐藤慶)は自分に対する反発や下町の家族の憧れから娘は誠一と結婚したいのだろうと言われていた。実は誠一は由子に自分の本心を言っていなかった。なので由子の父からそんなことを言われても言い返すことができなかった。

由子は、本当に自分が好きなのだろうか??それとも指物師だから結婚したいと言っているのか??父親の助けがなければ指物師としての腕はないから別な仕事をしたいと思う誠一は由子の本心を訊くのが怖い。

佐藤慶中原ひとみ中川安奈真田広之

 

20代の時に見てもあまり感嘆はしなかっただろうと思うけれど、今見ると自分の心を見透かされているような恥ずかしさを感じた。

当時は女性が結婚すると仕事はやめ、専業主婦になるのが当たり前だった。寿退社という言葉もあった。それにいつまでも独身で、会社にいる女性に対しては「お局様」とか言っていた。今のように婚活アプリなどない時代、女性が大企業に入社する目的は・・・その大企業に勤める男性と結婚することを目的としていた人も多かったんじゃないでしょうか。

まだ終身雇用の時代、女性もサラリーマンと一緒になれば将来は少なくともお金の苦労はない。そして時代が結婚相手はサラリーマンに移ってきてました。

私が子供の頃はまだ商店や自営業のお嫁さんが羨ましがられた時代でしたが。

このドラマの母親役の春川ますみが「嫁として役にたたない」といったセリフが随所で垣間見れますが、息子の結婚相手=家の嫁=同居 が当然で、サラリーマンもてもて時代がもう到来していても、自営でもまだお嫁さんにきてにはそんなに苦労してなかったんだろうと思います。。今は嫁呼ばわりするどころか、結婚してくれてありがとう!な感じですよね。

 

最後の最後にかたせ梨乃が自分が指物師になりたいと田中邦衛に告白するシーンがあります。女が指物師なんておかしいという両親ですが、なんで女じゃいけないのだ?と言うのです。そーいえばそーだ(笑。

真田広之のスーツ姿や、中川安奈のヘアスタイル、ミニのスーツ、懐かしかったです。

かたせ梨乃・春川ますみ

 

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