日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

友だち  1987年4月~5月 NHK(ドラマ人間模様)

演出 深町幸男 脚本 山田太一

出演 倍賞千恵子 河原崎長一郎 井川比佐志 うつみ宮土理 菅井きん 下條正巳

   小松政男 内海桂子

河原崎長一郎倍賞千恵子

 

お互い家族がある中年男女は「友だち」だけの関係でいられるのだろうか?!問題を扱った(と言えば大げさですが)作品。男性と女性の認識の違いが面白い。

 

福岡に家族を残し、単身赴任の板倉(河原崎長一郎)はバードウォッチングを介して

団地に暮らす人妻の米村麻子(倍賞千恵子)と知り合う。二人ともなんとなくもう一度会いたくて、野鳥公園へ行き再会する。そこからふたりはしばしば会うようになるのだ。お互い会っていると楽しい。よく外出する麻子に同居する姑の久乃(菅井きん)は訝しる。きっと寂しいのだと言って、息子で麻子の夫である壮司(井川比佐志)にもっと妻をかまってあげろと言われると、壮司はその夜、麻子に無理やり押し倒す・・・って男は女がかまって欲しいとか、寂しいとか言うと、夜に満足させようと思うその思考・・・こういったことは今でも同じでしょう(笑。

一方、板倉は麻子を誘い、夜まで一緒に過ごす約束をする。行きつけのおでん屋の政吉(小松政男)に彼女はその気なのだろうか?と相談すると、政吉は誘われてついて行くのだから、女は口説かれるのを待っている。逆に口説かないと女に失礼だなんてアドバイスをする。友だちでいたいなんて言うのは方便で自分の意志に反して男に強引に・・という形にしたいのだ・・なんてことも言う。それを訊いて板倉も結構その気になって顔がほころぶところもオカシイ。やっぱり彼も男性思考。

今でもたまに強制〇交でニュースになる男性がいますが、これも男性=(例えば)家まで来てお酒を飲む=オッケー♪ と思ってしまう気持ちと同じです。女性はというと男性の家でお酒を飲んだからと言ってそれがオッケー♪ということもないのですが。

麻子はその日、高校の同窓会に行くと言って家を出る。まずはちょっと遠出をして多摩川でバードウォッチングをし、その後、板倉が昔行ったことがあるという料亭で食事をする。ところが麻子はそこできっぱりと自分はそんなつもりはなくて友だちとして会いたいのだという。

家では姑の久乃がかなり麻子を怪しむようになる。なんと同じ団地に住む元刑事の山本(下條正巳)に麻子の尾行を頼んでいた。

菅井きん

麻子は、姑の様子もオカシイし、夫も不機嫌で、だからと言って板倉を友だちだと言っても誰にも信じてもらえないだろうと思い、ある日板倉にもう会うのはよしましょうと別れを告げる。

自分のことを妻でも母でもない、ひとりの人間として会ってくれる板倉と会うのは楽しかっただけなのだが・・・

井川比佐志・倍賞千恵子

何度も久乃から麻子の件を言われる息子の荘司は最初こそ面倒くさがっていたが、段々疑心暗鬼となる。

結局、板倉の妻、泰子(うつみ宮土理)にも知られてしまい、お互い友だちだといっても皆信じてくれない。麻子の提案で板倉、妻の泰子、麻子、壮司の4人で会うことにするが、そこでも壮司と泰子は信じられないという。そこで麻子は自分の夫、壮司と板倉の妻、泰子とデートしてみればその楽しさがわかると言い、壮司と泰子は気が乗らないままデートの日を迎えたが、やはり楽しくない・・・。それでも壮司は帰ったら楽しかったと言って、相手を嫉妬させようじゃないかと言うが・・・。

その夜、板倉の妻、泰子はなんで私とは普通に会話してくれないのか?、そんなに麻子といると楽しいのか?と泣いて抗議・・。

その後、事情を知る麻子のパート先の弁当屋で働く橋本さん(内海桂子)からおでん屋に呼び出された麻子の夫の壮司は橋本さんから男の友達と会ったっていいじゃないかと説教されるが、やはり壮司は内心納得いかない・・。

連続第6話なんですが、第5話までしか見れないようです。カナシイ。

見た目も気の弱そうな河原崎長一郎や、やはり気の良さそうな井川比佐志のイメージもあってよくできています。私は河原崎三兄弟の中ではこの長一郎が好きです。

うつみ宮土理河原崎長一郎

ロケ地が品川区の八潮にある団地あたりです。あの辺も今はかなり変わったと思います。

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