日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

夢に見た日々 第9話 揺れながら 1989年12月14日 テレビ朝日 

演出 北嶋隆 作 山田太一

出演 千葉真一 桃井かおり 佐野量子 坂上忍 三崎千恵子 中島唱子 なぎら健壱  

第8話はこちら↓

nihoneiga1920-1960.hatenablog.com

中島唱子桃井かおり

テレビの影響でディナー客も順調に増え、店は嬉しい悲鳴。

定時制高校へ通う正美は授業の後、店が気になって見に行く。向かいの公園の木陰からのぞくと洋子と早川が外で閉店の作業をしていた。仲良さそうな二人に気を取られていると後ろから突然男に襲われる。激しく抵抗する正美。気を失いそうになった時に暴漢の頭をなぐり、正美を救ったのは多恵子だった。

タクシーで多恵子のマンションに連れていかれた正美。落ち着いたところで多恵子にわけを聞かれる。逆に多恵子は正美からお店を見に行ったんですか?と言われちょっと慌てるが、みんなには言わないでという。

正美は洋子と早川のことが気になって仕方がないという。そして自分がみじめだから店をやめるという。早川と仲良くしている洋子に嫉妬してしまうのだ。早川君には正美の気持ちを言ったのか?ときくと言っていない、でも自分と洋子を比べれば・・・と泣き顔でいう正美だった。多恵子は早川と洋子の間に恋愛感情があるか確かめようと翌日早川をマンションに呼ぶ。そこへ店の報告に洋子がやってきた。ちょうど良いと多恵子は単刀直入にふたりに恋愛感情はあるのか?と訊くと、洋子と早川はお互い顔を見合わせながら口ごもる・しかし正美が気にしているときいて二人ともお互いを何とも思っていないと多恵子にいうのだった。

桃井かおり坂上忍佐野量子

多恵子のマンションからふたりで店へ出勤しようと駅から店へ向かって歩いているところをお使いを頼まれた正美は偶然目撃してしまう。デートしていたに違いない・・・

正美は突然店をやめると言って帰ってしまった。

正美を心配して彼女の家へ行ったおばちゃんは正美とラーメンを食べに行く。おばちゃんも正美が早川が好きだと知っており慰めるが、洋子と自分なら洋子を選ぶに決まっていると言ってきかない。

翌日、店へ来ない正美に洋子は釈明もできない。慎作はそっとしておこうというだけだ。

洋子は正美や早川が多恵子のマンションで会っていることを知ってそれもモヤモヤする。そこへシェフが3人のところへ来て、実は自分が飛び出した晩に多恵子と会っていたという。そしてテレビ局に頼んだのも多恵子ではないか?と洋子に言うのだ。

洋子はなんでみんな多恵子に相談するのだろう、もしかしたら多恵子は店がうまくいくのを邪魔しているのか?と疑心暗儀となる。自分だって一生懸命やっているのに・・と少し機嫌が悪くなりかかるが慎作がテレビ局の件は本当に多恵子が頼んだのか確かめてくるという。

その晩、店じまいで外に出た洋子は正美がやってきたのに気づく。そこへ店へ戻ってこない洋子を心配して早川も外へ。そこで正美にふたりは恋愛感情などないと言って誤解は解けた。

坂上忍佐野量子中島唱子

 

慎作はワインをもって多恵子のマンションへ。やはりテレビ局の件は多恵子がつてを頼ってお願いしてもらったとわかる。

しかし、慎作はそんなことではなく、多恵子に「会いたかった」と言うのだった。そして多恵子の心の中を訊いたのだった。

千葉真一桃井かおり

ところで当時は東京スカイツリーなんてなかったから、タワーと言えば東京タワーが映る。

<pにほんブログ村 映画ブログ 日本映画(邦画)へ
にほんブログ村