日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

私は泣かない 1966年 日活

監督 吉田憲二 脚本 吉田憲二 石森史郎

出演 和泉雅子 山内賢 北村和夫 芦川いづみ 太田雅子(梶芽衣子)藤田尚子

   奈良岡朋子 下條正巳 市村博 本郷淳 藤間紫 市川久伸

www.nikkatsu.com

アマゾンプライムビデオより

 

非行少女の和泉雅子が非常~~に憎らしい(笑。

山梨の女子少年院に収容されていた早苗(和泉雅子)は東京の弁護士、原田修一郎(北村和夫)が身元引受人となり彼の家でお手伝いをすることになった。

早苗は退所から反抗的で原田の家で同居する彼の姪で大学生の佳子(藤田尚子)ともかかわろうとせず、その態度に佳子やお手伝いのばぁやからもあきれられてしまう。

翌日、行き先がわからない早苗の恋人だった男(市村博)のアパートを探して訪ねるとなんとその部屋には女がいた。

原田は早苗に洋裁学校へ行くことをすすめ、しぶしぶ学校へ通う早苗。友達にひとりに一緒に住まわせて欲しいと頼むが、彼氏が来るからと断られ、別な友人には就職を頼むがそれも断られる。学校帰りのある日、工事現場で昔顔見知りだった三郎(山内賢)に声をかけられる。彼はラーメン屋の出前はやめて今はトラックの運転手をしているという。早苗は三郎と話してうつうつとした気分が晴れたような気がした。

家へ帰ると車いすの少年、幸男(市川久伸)がいた。彼は家から出ていけ!と早苗に言うが早苗も負けない。原田弁護士の妻は亡くなり、息子の幸男はずっと預けていたのだ。原田から幸男の面倒を頼まれた早苗だが・・・

幸男はみんなに甘やかされていたので言うことをきかない。ところが早苗は容赦なく幸男を叱り、きびきびと行動する。段々懐く幸男。

早苗も幸男とかかわることによって変化していくのだ。

そんなある日、障がい者である自分の息子を殺めた父(下條正巳)の裁判が行われることとなった・・。これは今に通ずる問題です。

ところで和泉雅子が恋人だった市村博を訪ね、女がいたのを見て、都電の軌道沿いのアパートから出てくる場面があります。この場所、どこかと調べたら新宿から大久保方面の都電の軌道のようで他の作品でもみた景色です。

それにしても人の住む建物と都電の軌道との境があいまいあ・・というか開放されている!

アパートの階段を降りるとすぐ軌道。

12という番号の都電

不良少女といっても現代と比べてかわいいもんですね。

 

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