出演 宇津井健 日比野恵子 島崎雪子 田崎潤 高田稔 三宅邦子 中山昭二

まだ大蔵貢がいなかった新東宝の作品。宇津井健が恋焦がれる華族のお嬢様は元ミス日本の日比野恵子ですがなんと当時まだ21歳!しかしっ!21歳とは思えない大人っぽさ。
ついでに島崎雪子は24歳頃ですが、これまでのイメージ(わがままなお嬢さん)とは違って人生諦めてるみたいな、女性を演じてましたがとても24歳にはみえない(もっと年上に見える)昔の人って大人なんですね。

木内作之助(宇津井健)の家は代々、宮家の香川に仕えており、作之助も農学校卒業後は香川家別荘の農場で働いている。その別荘には長女の朝子(日比野恵子)がいるが彼女は身体が弱く、婚約を破棄された過去がある。
作之助は美しい朝子を見て一目ぼれするが身分も違い遠目から見守る日々であった。
ある日、朝子が農場を見学するというので作之助が案内し、初めて言葉を交わす。段々距離が縮まるふたり・・・。
戦争が始まるが作之助は朝子の護衛としてこれまで通り農場で暮らしたが戦火が激しくなり結局中国へ・・・。

戦後5年経ち、やっと祖国へ帰る船の中で、作之助はある女と知り合う。その時はそのまま別れ、迎えに来た同僚と農場へ戻るとなんと朝子は法性院という寺の門跡になるため屋敷を後にしていた。どうしても朝子に会いたい作之助だが、面会は家族しかダメなのだ。
そんなある日、香川家の御用掛だった有本(田崎潤)から手紙がくる。なんと朝子に会わせるから銀座のバーへ来いというのだ。
半信半疑バーを訪れるとそこには朝子が!・・・と思いきや、その女は香川(高田稔)が小間使いの女に産ませた異母姉、お慶(島崎雪子)であった。彼女こそ作之助が船で会った女だ。

作之助は目の前の女に見とれてしまう。朝子とそっくりな女・・・。有本は朝子に会せる代わりに条件をだしていた。それは英語と中国語に堪能な作之助を使って外国人と密輸取引をすることだった。
女の口から朝子の異母姉だと知らされた作之助はその場を立ち去るが・・・

日比野恵子の上品でクールビューティーな顔立ちが宮家のお嬢様にピッタリ。
朝子が皆に別れを告げて剃髪するシーンは思わず泣いてしまいました。
この作品、女がくよくよするんじゃなくて男(作之助)がくよくよ、イジイジするのが特徴的でしたw。
まだ有名ではない頃の天地茂(新聞記者役)、池内淳子(香川家の二女)がでています。YouTubeの新東宝公式チャンネルで2週間無料で視聴できます。
