出演 伊藤久哉 杉葉子 森雅之 久我美子 伊豆肇 加藤嘉 星美智子 東郷晴子

やくざモノ以前の東映映画って結構たくさんありますね。東映チャンネルはこのまましばらく登録です。
新人とある伊藤久哉の映画デビュー作。
サラリーマンの中根(伊藤久哉)。彼は相手を操る密かな愉しみをもっている。
同僚の亀山(伊豆肇)と競輪に行き、賭け金をもう8千円借りている。中根は賭けたとみせかけてただ亀山からお金をひっぱっていただけだった。
すでに妻子持ちであった中根だが、社員旅行で同じ社の康代(久我美子)と強引に関係したが彼女がやはり同じ社の池田と結婚することとなり、康代は口止めとして中根に3千円渡す。そこへ課の人間から康代の結婚祝いでひとり500円出し合うのを知らされた中根はそれでも2500円余ったと頭の中で計算する。
未亡人の家を間借りしている中根だが、妻の有貴子(杉葉子)は引っ越したいと考えている。家主からも建て替えたいから立ち退きを迫られているが中根は反対だ。有貴子は子供が生まれたのに面倒もみず、夜遅く帰ってくる夫にも不満を抱えている。
中根にはこの家に居座る方法があった。相手は未亡人だ。なんとかなる。結果、中根の思い通りとなった。
彼には不動産屋を営む脇坂(森雅之)という友人がいた。なかなか儲けているらしくいつも連れていかれるキャバレーには脇坂の女、サツキ(星美智子)がいる。
ある日、同僚の亀山が病に倒れ、会社は休職。中根はこれで8千円返さなくてよくなったとほくそ笑むが、しばらくすると亀山の妻(千石規子)がやってくる。中根はお金を返してくださいとなかなか言えない彼女にイライラしながら好みではないがなんとかしようと彼女を誘い、悪酔いした彼女と一晩過ごす。
家のことで妻は反発するようになったが彼はなんとも思っていない。突然妻が信州へ行ってくると言い出し、子供を連れて行く。翌日、脇坂のもうけ話を聞こうと電話すると出張で信州へ行ったと言われ、疑問を持った彼。そもそも妻の有貴子は脇坂に対してまんざらでもない様子だったし、女好きな脇坂。金もある。
それならと脇坂の留守に脇坂の妻をなんとかしてやろうと(そういう発想?)脇坂家に夜押し掛け、上がりこもうとするが、その家には老母もいて失敗におわる。
ある日、結婚した康代から電話をもらった中根。彼女にはまだ未練があった中根に、彼女は6、7万円貸してほしいという。なんでも夫である池田が金の使いこみをしたらしい。
中根は彼女と一晩過ごすという条件で承諾。金をなんとかしようと妻のへそくりに目をつけるが、妻からはあっさり却下。そしていつ別れてもよいなんて言われてしまう。
そこで脇坂から金を借りようと不動会社を訪れると、先客から金を預かり、スーツの内ポケットにいれる場面を目撃。とりあえず脇坂に借金を頼むが断られる。が、その後二人はいつものキャバレーへ行く。
こういう小悪党って世の中に結構いると思けど、そんな彼が殺人を犯してしまうまで追いつめられる理由が弱い。ここだけ惜しい。