日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

ぼんち 1960年 大映

監督 市川崑 脚本 和田夏十 市川崑 原作 山崎豊子

出演 市川雷蔵 若尾文子 京マチ子 越路吹雪 草笛光子 山田五十鈴 毛利菊枝

   中村玉緒 船越英二 橘公子 北林谷栄 潮万太郎 林成年 倉田マユミ

 

なにか自分に不満でも溜まっているのか、朝のニュースや新聞を読むと怒りが沸く”新”高齢者ですw。

朝から富士山舐めてるガイジンに激怒。雨具のない人や軽装の人には売店で装備を買えば登山が許可されるというのだが、レインスーツは100均で売ってるようなものだったし、Tシャツ姿で大丈夫だと振り切って行こうとしたフランス人一団が渋々購入したのは1着5000円の上着だった。

ここは商機とみて、ゴアテックス製の雨具しか売店で売らなきゃいいんじゃないの?商売下手過ぎ。諦めるか?購入して登るか?w。

サンダル履きなんてもっと舐め切ってる。助けを求めても助けんな!って思う。外圧が怖ければ助けるふりだけしとけば。 

サンダル履きを入山前に発見したらやはり売店ゴアテックス製の登山靴購入してもらおうよ。選択肢はひとつ、ゴアテックスw。

 

さて、「ぼんち」です。自己紹介で書いた”最初は1960年代前半の若尾文子市川雷蔵・・のくだりは、まさしくこの「ぼんち」のことで、BS放送が始まった90年代、WOWOW日本映画専門チャンネルでは毎日この時代の映画を視聴することができました。そこで観て、いたく感動し、その後、DVDで初めて買った邦画のひとつもこの作品です。しばらくは大映作品のDVDが増えていきました。

3月に10本ほど残し、全て古本屋さんに持ってってもらいましたが、「ぼんち」は迷った結果、処分することに。アマプラで観ることができるというのが理由。志賀暁子見たさで1か月だけまたKADOKAWAチャンネルに登録したし、記事にしたこともないので再々再々再々・・・視聴。

 

市川崑監督ものは理解に苦しむ作品もありますが、これはよくできている。

俳優さんも役柄にピッタリな人選でした。

船場の足袋問屋の一人息子として生まれた喜久治(市川雷蔵)が老人となり、若かりし頃の回想から始まる。

三代ずっと婿養子で繁栄してきた河内屋。喜久治の祖母、きの(毛利菊枝)が家の実権を握り、きのの娘の勢以(山田五十鈴)も婿養子(船越英二)を迎えて産んだのが喜久治だ。

戦前の大店なのでとにかくシキタリが厳しい。

大人となった喜久治は祖母の言う通りの嫁を貰った。弘子(中村玉緒)は成金の娘だと蔑まれ、大根の切り方も姑の勢以から小言を言われる。きのと勢以が弘子の月のモノがあるのかないのか調べているのを目撃した弘子は、この家にいたらお腹の子が殺されると喜久治に泣きつき、喜久治は彼女の妊娠がわかる。そこで腎臓が悪いといって弘子は実家でお産をし、無事男子が誕生するが、桃の節句に生まれた孫、しかも男の子を喜ばないきのは子供だけ引き取り、弘子と喜久治を離縁させる。

独り者となった喜久治は次々と女性と知り合い、4人の妾と3人の息子をもつことに。

喜久治の父は肺を病み、臨終の言葉はきのへの謝罪だったが泣き崩れる娘の勢以に、そんなにあの婿を頼りにしていたのかと叱責するきの。

原作者が山崎豊子なんで女性観察が鋭い。

オンナのいやらしい部分を喜久治の口から言わせている。

例えば、喜久治が世話をしていた”始末のよい幾子(草笛光子)”は喜久治の他の女性のことを口にするシーンで、「女ってどうしてそんなことも知っているのだろう?」と思ったり、祖母や母が嫁の弘子を追い出したのも、よそから来た女が将来、おいえさん、ごりょんさん、と呼ばれるのは我慢ならないからだろうと言わせる。

意外だったのが2時間超えてると思っていたけれど1時間44分で完了。喜久治の独身時代から戦争、戦後~上映された昭和35年まで?の話なのでもっと長いと勝手に思っていました。

原作も読んだ記憶がありますが、wikiによると市川崑監督は山崎豊子から原作と違うから映画製作を辞めろと言われたとか。結局、山崎女史はそう言いたかっただけ・・とのちに監督は言っている。

原作と違うのかもしれないけれど、楽しめる作品です。