日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

明治一代女 1955年 新東宝

監督 伊藤大輔 脚本 成澤昌茂 伊藤大輔 原作 川口松太郎

出演 木暮実千代 杉村春子 田崎潤 北上弥太朗 浦辺粂子 井上大助 藤木の実

杉村春子木暮実千代

杉村春子生誕120年記念でYouTubeにアップされた新東宝映画。

筋書きが泉鏡花みたいに古く、元祖新人類と呼ばれた私には主人公の芸者(木暮実千代)に納得も同情もできない今でいう「結婚詐欺オンナ」の物語としか思えず、イライラした(怒。木暮実千代の芸者姿はうつくしかったけど。

柳橋の芸者お梅は若手歌舞伎役者の仙枝(北上弥太朗)と恋仲であった。彼は翌年に新富座で三代目仙之助の襲名披露を控えているが、お梅には襲名披露のかかりを負担できる財力はなかった。料亭大秀の女将、お秀(杉村春子)はその昔仙枝の父と懇意の仲で娘の小吉(藤木の実)を仙枝と一緒にしようと思っている。それにしても仙枝のイロである芸者のお梅は邪魔なのだ。

いつものように仙枝の舞台を見に行ったお梅にお秀は仙枝の襲名披露のかかりをお梅ひとりで出せるのか?と嫌味をいう。それを聞いてお梅は仙枝のためになんとしても金を用意したいと思うのだ。

って、シャンパンタワーねだられた娘が500万も1000万円もホストに貢ぐことを思い出してしまった(;^_^A。

そこへ箱丁の巳之吉(田崎潤)が昔からお梅が好きだったと告白し、一緒になってくれるなら田舎の塩田を売って2千円用意するという。お梅はすまないと思いつつ巳之吉の申し出を受け入れ、まずは半金を仙枝へ渡すが、仙枝は豪勢な披露になるからその5倍も6倍も費用が掛かる・・というのだ。

その裏にはお秀がいた!それでも仙枝をあきらめきれないお梅。

巳之吉が残りの半金を渡すとお梅は姿を消した。探し回る巳之吉・・・やっと探し当てた浜町河岸でお梅と話すと一緒になるのは仙枝の襲名披露が終わる来春まで待ってくれと言われた巳之吉は・・。

そういえばキャバクラ嬢に好きな車もバイクも売って全財産貢いだ中年男性が彼女の住む新宿のタワマンに待ち伏せし刺〇しちゃった事件があったけれど、この作品もそういう展開になるかと思いきやまさかの逆バージョン(すみませんネタバレです)。

これはお梅が悪いっ!人情噺でぐっとくる川口松太郎だけどぜんぜんグッとこなかった。

田崎潤木暮実千代