日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

青べか物語  1962年 東宝

監督 川島雄三 脚本 新藤兼人 原作 山本周五郎

出演 森繁久彌 左幸子 フランキー堺 東野英治郎 乙羽信子 池内淳子

   山茶花究 中村是好 加藤武 千石規子 中村メイ子 桂小金治 市原悦子

 

買って損したなぁ・・・・と思った映画(笑。

川島雄三監督なので期待が大きすぎた。脚本は新藤兼人だというのは購入後知った。

原作も読んだことはあるが、これは本のほうが全然ヨロシイ。

浦安に一時下宿した山本周五郎が浦安の人間のことを記した物語なのでどういう風に映画にしているのか興味があったが、全くおもしろくなかった。

原作に沿った脚本だとこうなるのだの悪しき見本のような映画。

 

ごったく屋の淫売?左幸子、青べかを売りつける東野英治郎、散髪屋に集まる加藤武桂小金治、散髪屋の主人 中村是好。どれも個性的で好きな人だがみんな演技し過ぎ感が・・。

フランキー堺が友情出演とある。彼はなかなか自然な演技だった。

 

途中、爆睡(笑。

 

この映画もほとんどロケだったのが残念。

原作を読むだけで十分です。

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アマゾンより

 

 

夜の流れ  1960年 東宝

監督 成瀬巳喜男 川島雄三 脚本 井手俊郎 松山善三

出演 山田五十鈴 司葉子 白川由美 草笛光子 水谷良重 越路吹雪 三益愛子

   宝田明 三橋達也 志村喬

 

アマゾンで購入。これは5月に予約していてかなり期待していたが、勘違いに気づいた。私が欲しかったのは「赤坂の姉妹 夜の肌」という映画だったのだ((-_-;)。

 

見終わった後、どうもおもしろくないなぁ・・・と思った。

若い人達は川島雄三が監督し、年寄りは成瀬巳喜男が監督した。脚本が井手俊郎、デコちゃんの夫 松山善三だったので期待は大きかったけれど、とにかくいろんな話が多いのと長い。

 

築地の料亭の娘、司葉子とその母山田五十鈴。料亭の女将とはいえ彼女は志村喬から経営を任されているだけの雇われ女将だ。志村は山田を愛人にしようとするのだが、山田には料亭の板前、三橋達也がいるのだ。

その三橋に対してやはり気があるのは司葉子。彼女は志村喬の紹介の男性とホテルのプールで見合いのようなことをするが、やはり三橋のほうが良いと思うのだ。

 

ここで遊び人の大学生4人がでてくる。そのうちの一人が児玉清だった。

 

志村喬の娘は白川由美。彼女の伯母は彼女が料亭の娘や芸者とつきあうのを良く思っていないが、白川由美は気にしない現代女性。

司葉子に頼んで芸者になったりして父親を驚かせる。

 

三益愛子芸者置屋の女将で草笛光子を筆頭に、水谷良重、星由里子などを抱えている。

水谷好重が自由奔放な芸者で、大学生に酔わされたあげく暴行されたりする。

彼女の登場シーンはかなり多いのだが、私はなんだか彼女は好きではない。

 

この中で草笛光子はよかった。元々亭主持ちだったが、その亭主が結核で入院中に同じ病院で知り合った若い女をつくり家を出て行ってしまっているのだが、お金を稼げないその男、金子信雄から付きまとわれる。彼女は銀座の着物やに勤める宝田明と将来は結婚して店を持つつもりなのだ。

無事 一緒になり五反田に店をもった二人だが、草笛は書類上では離婚していないのだ。そこへ元亭主がやってくる。お金を要求された草笛は離婚してくれるならと金を渡し、その足で離婚届けを出しに三人で行った帰りの駅で「一緒に死んでくれ!」と無理やり抱きつかれホームから転落・・・そこへ列車がやってくる!というのが衝撃。

 

 

かたや山田と三橋は月に一回逢瀬を重ねるが三橋から別れを切り出される。そこへ司葉子が・・・

 

山田五十鈴を自由にできない志村喬は山田の代わりに越路吹雪を連れてきて山田は雇われ女将をクビになる。頼ったのは三益愛子置屋で、司はこれからは母を食べさせるのだと芸者になるのだ。その日、でかけた司を見送り、山田はひとり置屋をでる。

どうなるかわからないがやはり三橋達也を追うのだった・・・。

成瀬巳喜男特有のどうなるかわからない終わり方。

 

この映画、殆どがセットだった。

ロケは司が芸者になり、各料亭をあいさつに回るところ。京橋郵便局の裏あたりだという。司の芸者姿は美しかった。

 

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アマゾンより

 

消された刑事 1958年 大映

監督 村山三男 脚本 下飯坂菊馬 原作 井手雅人

出演 北原義郎 見明凡太郎 中条静夫 伊沢一郎 市田ひろみ

 

北原義郎続きます。

 

麻薬組織壊滅のためおとり捜査を決めた課長は自ら自分の退職金を担保に120万円を借りて潜入捜査をするこになるが、麻薬捜査官は顔が知れている。

そのために顔が知られていない刑事の北原義郎を潜入させるのだが・・・・

 

中条静夫が野球好きの悪い男を演じていた。中条静夫というと私は「あぶない刑事」の

課長を思い出すけれど、若い頃は犯罪者だったのね(笑。

私よりもっと年上の人が見たら懐かしい野球シーンが見れておもしろいかも。

とにかく中条静夫は野球中継に夢中なのだ。

 

市田ひろみという女優さんはこの当時、よく大映映画に脇役、チョイ役ででてくるが、

ちょっと前になるが一時、着物を着てよくテレビに登場していた。この人が元女優さんであったことはその時は知らなかった。最近はどうしているのか全くテレビには登場しなくなった。この映画ではやはり組織側のおんなを演じていた。

 

藤巻公義というのは藤巻潤だ。ニヒルな殺し屋の役だった。彼は私の子どもの頃はよくテレビドラマにでていたので知っている。というか若い頃の彼しか記憶にない。

有名なのはやっぱりザ・ガードマンだ。見たよー、子どもの頃。

 

昔の刑事ものって、とにかく通信手段に苦労するところがハラハラドキドキなんだけど、今はGPSであっけなく解決しちゃうから今の脚本家のほうがたいへんだと思う(笑。

 

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衛星劇場より

 

刑事部屋 1956年 大映

監督 森一生 脚本 野上徹夫 原作 樫原一郎

出演 北原義郎 細川俊夫 三井弘次 嵯峨三智子 林成年 山形勲 浦辺粂子

 

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角川映画より

 

東映チャンネルで視聴。1956年の刑事ものなので派手なアクションはないけれど地味でも私の好きな映画。

事件が起こると警察官が一軒一軒刑事の家を回り呼びに来るという本当に連絡方法がメンドクサかったのがよーくわかる(笑。

 

大阪の警察がかなり協力したらしい。刑事の奮闘ぶりが描かれている。

 

山形勲は妻をなくし、娘の市川和子と小学生くらいの息子と暮らしている。休みや夜遅くでも呼び出しがあれば出勤していく刑事とその家族のことが途中、途中で理解できるようになっている。よくできている脚本。

また潜入捜査官のひとりに三井弘次が扮している。最後の最後まで彼が刑事であることはわからないように話が進行するのでおもしろい。

 

悪役は細川俊夫。その細さが悪役になんかぴったりだった(笑。

情婦役が嵯峨三智子。山田五十鈴の若い頃を彷彿とさせるスラっとして色気のあるびじーん(美人)(⋈◍>◡<◍)。✧♡

 

林成年は警察官だが、拳銃を奪われてしまいなんとかしようと街をうろつく。

その母親が浦辺粂子。息子の復職を願う母親の必死さの演技に見入った。

 

別の刑事の妻は夫が何日も家に帰ってこないので下着を届けに行ったり、たまたま街で見かけた刑事の夫が容疑者の女と歩いているところを目撃しなんと浮気をしていると勘違いして怒ったり、事件のことばかりでなく刑事の生活の厳しさや家族のことがちょこちょこでてきて楽しめた。

 

主役は北原義郎だがなんだか懐かしい顔。

 

北原は兄の家に兄の家族と同居している。ここでもやはり兄の子供達を動物園に連れていくという約束を果たせなかったことを食事中に子供達に文句を言われている。

 

事件が無事解決し、彼は甥や姪と動物園へ行く。

子供達が動物を見ている。北原はベンチへ。そこへアナウンスがあり、北原が呼び出される・・・するとそれを察知した子供たちがベンチへ・・。北原はそのまま歩いていってしまう。ちょっと恨めしそうに動物園を途中で後にする(であろう)子供達・・・

こんな終わり方も洒落ててよかった。

 

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娘の修学旅行 1956年 大映

監督 水野洽 脚本 高橋二三 池上金男

出演 潮万太郎 市川和子 星ひかる

 

衛星劇場で視聴。衛星劇場東映チャンネル最高♪

 

43分ほどの物語。大変よく出来ている!出演者は上記の3名しか知らないけれど、

潮万太郎が主演てすごいと思った(笑。

 

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角川映画より

銀座のサンドイッチマン、潮万太郎はチャップリンの変装などで人気があり、同僚にも慕われている。彼には田舎に残した娘がいる。妻は亡くなっている。

 

娘が修学旅行で東京に来るという。潮万太郎は娘には社長だと言っていたのだ。

困った潮を助けようと同僚のサンドイッチマンが潮を社長にして娘を旅館まで迎えに行き、銀座を案内するのだ。彼らは色々な工夫をして潮が社長に見えるようにする。

例えば銀座を歩いている潮に車で通りがかった知り合いの偉い人に扮したサンドイッチマンが挨拶し、娘に秘書役のサンドイッチマンが政界の偉い人です。などと言い、娘を感心させる。

 

朝から潮がいないので探し回る広告社の社長。

そこへ潮の会社が見たいと言い出した娘の願いを叶えようと広告社にやってきた潮一行に気づいた社員が「社長、税務署が来ました」といって現像室?へ閉じ込める。

その間、これが父の会社だとやっぱり感心する娘。

 

昼ご飯はいきつけの飲み屋の女将も協力してその店の座敷で親子水入らずの楽しい食事となる。

 

夢のような一日を過ごした娘は旅館へ帰ると同級生が街へ行きましょうと誘われる。担任の先生も一緒だ。

夜、ある住宅設備会社の店先に人が集まっている。サンドイッチマン二人が芸をしているが・・・なんとその一人は自分の父だった・・・気づいた娘は何も言えず夜を迎えた。翌朝、また父が運転手付きの車で迎えに来たが、娘は父とは出かけなかった。

 

がっかりする父。結局娘に社長ではないことが知られてしまったとわかった潮は素直に反省し、娘は田舎へと帰る。

サンドイッチマンとなって相棒とふたり線路の陸橋で汽車を見送るのだった。

 

・・・ちょっと最後の記憶があいまいですが、こんな感じの物語。潮の娘を幻滅させないように奮闘する人達。途中、社長に見つけられるが、その前に事情を知った社長は潮を娘の前では「社長」と呼んだりして悪人はでてこない。

他愛ないけどいい感じ。

潮万太郎の主演てやっぱりすごいな。

ここに星ひかるという人がでているが、この人の母が「朱と緑」にでていた帝劇の女優、東日出子という人だ。

 

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アマゾンより

 

女歌謡シリーズ 女のみち  1973年 東映

エロ続きます(笑。

東映チャンネルで 女歌謡シリーズという映画をやっている。最初は野川由美子がでていた映画を冒頭少しみたけれど、おもしろくなくて途中からみていない。このシリーズ、梅宮辰夫が主役で毎回違う設定、違う女優さんのシリーズのようだ。

 

中島ゆたかという女優さんを私は森雅之の娘、中島葵と勘違いしていて彼女がでるのならと録画。キャストをみるとなんと角梨枝子の名前が!!

 

ぴんからトリオのヒット曲、「女のみち」というだけあってぴんからトリオ中島ゆたかがいるクラブ?で唄っている。中島が雨宿りをしている女を傘にいれ、そのまま自分の働くクラブへ誘う。そこに中島ゆたかの兄と紹介された梅宮辰夫がいて・・・

で結局、その女は梅宮辰夫の母が経営するお座敷バー?に売られるのだが、なんとその母役が角梨枝子。

 

ショーッ――――――――――――――――ク!

 

なんて役ひきうけたのだろう・・・・。

 

調べる限り、結婚した様子ではなく、お金が欲しかった?のだろうか・・・。

いくらなんでも酷い脚本、女の裸と梅宮辰夫がやたらとモテる男の夢のような映画で

やっぱり途中で見るのを止めた。

角梨枝子はこの映画を最後に映画出演はないようだ。

キーハンターにも出演とあるが1973年前後で映画界から姿を消したようだ。1928年生まれだからこの映画ではまだ45歳なんだけれど、やはり女優が歳をとると厳しい現実が待っているのだ。

もう映画が女の裸を売りにしないと成り立たなかった時代に突入!

だけれど脱ぐのはその後消える女優さんばかり。

梅宮辰夫ってこういう映画に出演していた時が全盛期だったのね(笑。

エロ事師たちより 人類学入門 1966年 日活

監督 今村昌平 脚本 今村昌平 沼田幸二 原作 野坂昭如

出演 小沢昭一 坂本スミ子 田中春男 ミヤコ蝶々 近藤正臣(新人)

   佐川啓子(新人)中村雁治郎 西村晃 菅井一郎 北村和夫

   殿山泰司 園佳也子 

 

www.nikkatsu.com

 

今村ワールド炸裂のなんだかわからない映画(笑。

このDVDは米アマゾンで5枚組?の一枚として持っている。今村昌平の映画は

なんだか重苦しくて見直す気になれないものが多い。アマゾンプライムで無料視聴できたので見てみたが、内容はすっかり忘れていた。

 

近親相姦?

小沢昭一の父はやっぱり菅井一郎だったが、殆ど顔が映らないのでキャストをみてやっぱりと思った。

 

なんと若い近藤正臣坂本スミ子の息子役出てていたが、しばらくわからなかった。

娘で中学生の佐川啓子という人はその後、経営学入門よりネオン太平記、女番長 仁義破り という映画に出演した後のことはわからない。今村昌平の映画にでた新人の女優さんはほぼ使い捨て?のような気がする。

 

佐藤蛾次郎も出ていた。少年院を一緒に脱走し、佐川啓子の元へ訪れる役。

 

比べると昔のエロってそんな大したことないと思った映画(笑。

 

近藤正臣が結婚するという女性はなぜか下着姿で坂本スミ子のいる病院の廊下を歩いてきてサングラスをとり、最後に笑顔のアップ。

 

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いかにも1966年の若い女性 もう70歳は過ぎているでしょうね