日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

深夜へようこそ 1986年 TBS

演出 大山勝美 高橋一郎 脚本 山田太一

出演 千葉真一 松田洋治 松本伊代 名取裕子 富士真奈美 下元勉 風見章子

   山田吾一 正司花江 角野卓造 坂上忍 柳沢慎吾 小林克也

 

TBSチャンネルより

 

普通、テレビドラマはwikiに載っていないので登場人物の役名などを調べるのにはドラマ冒頭のキャストに役名まであるものはまだいいけれど、俳優名しかないものはもう一度映像を見てなんて呼ばれているか見ないとならないので大変です。なんの下調べもせずこの作品(4話)を見て、非常に面白く記事にするためにネットで検索するとなんとwikiにあるではないか!

山田太一千葉真一に書き下ろした作品だという。確かに千葉真一のイメージはアクションや侍もの(それもアクション侍や忍者)だけれど、こんな中年男性もいいよね、と思わせる作品です。

一話ずつ、ゲスト出演があって、第一話は小林克也、第4話は知らない人でしたが、第2話では柳沢慎吾、第3話は坂上忍で、坂上忍がとっても痩せていた(笑。まぁ若い頃は皆かっこよく、痩せているけど。あまり激変していない名取裕子は美しさマックスの80年代。

髪型は当時流行ったソバージュヘアです。対する松本伊代も可愛かった。

伊代ちゃんのキャスト順が、松田洋治より上なのは所属プロダクションの差?でしょうか。

千葉真一松田洋治

 

24時間営業のコンビニに夜番として中年男性が週2回働きに来る。大学一年の矢崎省一(松田洋治)はその中年男性、村田耕三(千葉真一)とふたりで働くことになる。

深夜のコンビニにおこる人間模様。人それぞれ何かかかえている。

村田耕三は何者なのかが最終回で明かされます。

万引き集団を脅かして退散させたり、強盗をしようとした青年を許して友達になったりするのはちょっと・・と思いますが、すぐに警察を呼ぶことって確かに昔はあまりなかった気がします。お客も結構暴力的だったりするのも当時を感じさせます。カスハラが問題になった今からは想像できないですね。

ちょくちょく良いセリフがあっていちいち納得してしまう山田太一作品です。

細い坂上忍

 

ところで雇われ店長角野卓造)が本部、本部というので思い出しましたが、確か79年頃、車で10~20分くらいのところに元酒屋だったと思われるセブンイレブンがありました。まだ今のようにいたるところにコンビニなどなかった時です。

その敷地内にコインランドリーがあって、理由は忘れましたがたまに洗濯しに車で行ってたんですね。片側一車線の交差点付近にあった結構交通量の多いところでした。

その後、契約が満了したのか、80年代中ごろにそのお店が独自にコンビニ形態のお店を始めたんです。そうしたら、なんとその真向かいにど~~~~んとセブンイレブンができて1年も持たずに元セブンイレブンだったお店はつぶれました。

酷いことをするなぁと思った記憶があります。店主としたらコンビニのノウハウを手に入れ本部にロイヤリティーを払うことなく商売したかったんでしょうが、大企業はそんなことは許しておかない。お客もコンビニもどきのお店よりコマーシャルを流しブランド化したセブンに流れました。変な話、本部直営なら赤字でも開店し店を維持するのはなんてことない。

当時はまだ大学生のアルバイト=コンビニでしたが、今コンビニに行くと外国人が働いている。レジはほぼ全てといっていいほど中東の顔をした人が多い。(前は中国人だった)

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