日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

表通りへ抜ける地図  1988年 テレビ朝日

作 山田太一 監督 松原信吾

出演 麻生祐未 中島唱子 佐藤友美 杉浦直樹 野々村真 松田洋次

麻生祐未中島唱子

 

今はバラエティーいじられキャラとなった野々村真が大学生役ででている。いいとも青年隊から人気があって、90年代前半まではモテるハンサム青年だったけど気づくとバラエティータレントにいじられるキャラで顔は昔のまんまなんだけどなんか情けないおじさんぽくなったのは何故?

松田洋次・野々村真

 

山田太一が「美人は得か?人は見た目か?」と若い女性なら誰しも考える問題に切り込む!ってほどでもなかったけどw

原宿でファッションアドバイザーとして活躍する22歳のユキエ(麻生祐未)のもとに

高校の同級生で大学4年の理佐(中島唱子)がお手伝いとしてやってくる。

理佐は高校時代から成績優秀で有名大学へかよっているが、静岡の実家の商売がかたむいており、少しでも節約したいとユキエの出したお手伝い募集でやってきたのだ。

ユキエは頭はよくなかったが、ハウスマヌカン(って言葉あったよねw)を経て、ブランドを頼りに服を買うより、ノーブランドでもその人に合った洋服選びを手伝いたいと相談料をもらいアドバイスをするという商売をかんがえた。ユキエが提案した服を試着してもらい、気に入ったら購入してもらうが、無理強いはしない・・というコンセプトが当たり、マスコミの取材を受けるようにまでなった。

若いユキエのような美女が男性の洋服選びのアドバイスをするということもあって店は行列ができる繁盛ぶり。ところがユキエには裏で出資している中年夫婦(佐藤友美・杉浦直樹)がいる。ユキエは何も考えずにアドバイスで適当なことを言い、本当のコディネートは裏で待機しているスタッフが行う。しかしパッとしない中年のスタッフがアドバスしても話題にもならず、お客もこないだろう。ユキエという若い美人がアドバイザーだから客も来るし、注目されるのだ。

一方、理佐は自分の外見には全く自信がない。就職活動で面接に行っても、見た目で落とされる、ヒドイことを言われる。頭が良いことなんて世間は女に求めていないのだと思い知ったのだ。

中島唱子は太っている。「ふぞろいのりんご」で初めて中島唱子を見た時にはずいぶん太った人だと思ったけれど、このドラマでみたらまぁ太っている部類だけど、当時ビックリしたほど太ってないと思ったのは私もあれから大きくなったからか?(;^_^A。

人は見た目か?問題はこのドラマが80年代だったから作れた作品だと思う。まぁ最後は人それぞれの美しさがある!ってことで落ち着くのだけれど、これみて若い娘は納得しないと思う。いくら世間がそう言っても実感としてやはり「美人は得だ」と思うことが多すぎる。

普通の女の子が気軽に美容整形だのプチ整形だのする時代となった今もあまり変わってないと思う。ただ、最近は年齢とか顔とか身体的特徴とかを口に出して言わなくなっただけだ。

麻生祐未中島唱子

美人は得だというのは半分本当で半分は嘘ってことがやっとわかるのは人生も後半になってからなのだ。

 

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