日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

宇宙人東京に現る 1956年 大映

監督 島耕二 脚本 小国英雄

出演 川崎敬三 見明凡太郎 岡村文子 苅田とよみ 平井岐代子 山形勲

   永井ミヨ子 南部章三 

 

まず、監督が島耕二、脚本が小国英雄でビックリ、さらにSF映画の1956年の作品でカラーで二度ビックリな映画。

映画にでてくるパイラ星人と色彩監督が岡本太郎

 

 

天文台で日夜、宇宙の観測にいそしむ小村博士(見明凡太郎)と助手の磯部(川崎敬三)、はある日、たくさんの光が地球に降りているのに気づく。東京ではその後ヒトデ型の宇宙人の目撃が相次ぐ。

彼の従兄で物理学者の松田博士(山形勲)は水爆より巨力な破壊力をもつウリュウムを開発したが、謎の女が現れ、彼女はパイラ人であると名乗る。かねてからパイラ人は地球人に対して心配し、警告をするためにやってきたという。日本を選んだのは地球上で唯一原爆をおとされた国であるから彼らの警告も真摯にきいてくれるであろう・・・と思ってのことだった。

 

小村博士は新たな天体Rが軌道にのって地球に向かってくることを観測。このままだと地球にぶつかり全人類の命はなくなる。しかし日本には原爆がない。どうにかして天体Rを爆破させなければならないが、各国に知らせても信じてもらえず、時間ばかり過ぎる。15日後、肉眼でもわかる近さまで接近したRにやっと各国は重い腰をあげ、原爆で爆破させようとするがまったく歯がたたない。

そこで白羽の矢が立ったのが松田博士のウリュウムだがそんな博士の家に知らない男が訪ねてきてウリュウムで一儲けしましょうと誘ってくる。博士は男の申し出を断るが

彼らの一味に誘拐されてしまう・・・。

 

ここで東京から人が避難するシーンがあるのだが、どう見ても戦中の疎開みたいな恰好だった(笑。そして子供たちは残り、天文台疎開する・・・ってのもなんだか(笑。

 

それにしてもパイラ人てなんて優しいのだろう。彼らの文明は地球よりうんと進んでいるが昔、やはり原爆やら水爆やらがあってその反省から地球も過ちを犯さないように注意にきたのだ。

 

アマゾンより

子供向けではあるが、大人でも十分楽しめる。かなりお金をかけたと思われ、いろんなところでロケをしている。