出演 和田浩治 岡田真澄 水原弘 香月美奈子 稲垣美穂子 ペギー葉山
久しぶりの更新です。本当は毎日更新目指してたんですが~、諸事情あってずっと映画鑑賞もままならず(;^_^A、やっと落ち着いたので日活+からこの作品。
集中力が続かない私は、60分に満たないこういった作品に惹かれるのです(笑。
とにかく最近の邦画は2時間越えは当たり前のようですね。こういったこともあって映画館に見に行く気もなく、自宅で観れるものの作品時間をチェックして避けようと思うのでこれからNHK BSで黒澤作品2作品録画予定ですが、いつ観るか未定です(笑。
アマゾンプライムビデオの紹介では新人、和田浩治主演作品の第2作とうたっていますが、主役は岡田真澄ですね~。そして私が見た岡田真澄の中では一番良かったと思える映画でした。さらに、香月美奈子登場だとどの作品も同じ感じがすることが多かったのですが脚本、演出ともに良かったのでそれも気にならない。
そして水原弘、ペギー葉山も出演し、当然歌うのですが、これもなかなかうまく作品中に取り入れられてすんなり歌を聞ける♪♪
日活アクション、サスペンス、愛、ナイトクラブ、歌謡、友情・・こんな短い作品に全て詰まってます!昨今、ニュースでよく聞く「忖度」なんてことも出てきます(笑。
そして恐怖に支配される香月美奈子ですが、最後は!
大沼興行に所属していたサックスプレーヤーの山手七郎、通称、山七(岡田真澄)は
社長、大沼(城所英夫)の陰謀で麻薬中毒者となり入院。その間、彼の恋人だったナイトクラブ、ノアールのマダム、道子(香月美奈子)は社長の愛人となっていた。
山七のバンドで歌っていた水原(水原弘)は飲んだくれ、クラブから追い出されているところへ山七が帰ってきた!山七の帰りを待っていたのは水原だけではなく、彼をアニキと慕う歌手見習いの風巻修(和田浩治)もおり、風巻には相思相愛でクラブノアールのタバコ売りの少女、正子(稲垣美穂子)がいる。
大沼と道子の仲を知った山七だが、そこに怒りを感じるわけでもなく、あっさりしている。道子は何も言わない山七に怒ってくれというが、女のことはもう良いと思う山七だ。(ストーカーするような男性に見習ってほしいわW)。
実は道子は大沼に山七がいなくなった後、無理やり愛人にさせられていたのだ。
山七は大沼の元で働きたくない。そこで別の芸能社やナイトクラブに声をかけるが皆、大沼に気兼ねして雇ってもらえない。これぞ忖度!、芸能界の闇。
偶然、ジャズ評論家の山内(下條正巳)と銀座で会い、歌手としてデビューするユリ(ペギー葉山)の父にパトロンとなってもらってバンド活動ができるようになった。
一方、風巻は大沼の命令で2か月ほど地方で修行して来いといわれ、意気揚々と出かける。しかし、風巻の留守を狙って大沼が前から目をつけていた正子と無理やり関係をもち、結果正子は自殺。
正子の自殺は大沼が原因だと道子から聞かされた山七。二人きりになった時、道子と山七は思わず抱擁・・・この時に流れるバックグラウンドミュージックも良くて二人がまだ愛し合っているシーンに花を添えている♪♪
旅先で正子の死を知らされた風巻だがすぐ帰京も許されず、やっと東京へ帰り大沼に事情を訊くと、山七が正子に乱暴を働き、その結果正子が死んだと言われ、山七を殺すようにと拳銃を渡される。
ま、ここで素直に信じちゃう風巻には疑問を感じつつ、(風巻に正子の死を知らせたのは山七)風巻は演奏している山七のところへ。
道子は風巻の誤解を解こうとするが女は黙っていろと訊く耳をもたない(古い男のw)風巻。そこへユリが駆けつけ、大沼一派が山七へ罪を擦り付けようとした現場を見たと現れる。
ここまで結構、ドキドキが続く。
やっと大沼が悪人だと気づいた風巻は撃ち合いの末大沼を手にかけるが自分も撃たれてしまう。警察へ自首する前にアニキに自分の歌を聞いて欲しいと山七のサックスで
「黒い花びら」を披露。
その後倒れた風巻を起こす山七に「アニキ、俺の歌は上手くねぇ。水原さんだったらきっと上手いだろうな」という風巻・・・山七に抱えながらステージを去る。
風巻は助かるのか?死んでしまうのか?が謎で終わるシーンも余韻がある。
軽快なジャズと共に軽快にすすむ映画です。
新人の和田浩治、顔の表情やアクションシーンはいいですがセリフがちょっとという感じ。
ところで水原弘ですが、42歳という若さで亡くなりました。ネットによるとアニキと慕う勝新太郎を見習い?取り巻きを連れて豪遊し日常的に酒浸り、ギャンブルで多大な借金をし、暴力団絡みの賭けで芸能界追放に。その後復活するがまた浪費、放蕩三昧となり借金返済で馬車馬のように働かされた。死後も当時で9000万円の借金が残ったというのだからスゴイです。生前、芸能界でどれだけ稼いだのか???一度でもそんな稼ぎができる芸能界にいたらやめられない、忘れられないんでしょうね。