日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

機動捜査班 港の略奪者 1962年7月 (第9話) 

監督 小杉勇 脚本 内田一作

出演 青山恭二 内田良平 香月美奈子 宮崎準 野呂圭介 郷鍈治 田中明

   長尾敏之助 福田トヨ 上野山功一 木島一郎 井上昭文 中台祥浩

   興梠佐智子

 

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アマゾンプライムビデオより

 

久しぶりに機動捜査班シリーズの視聴再開しました。今回も香月美奈子、内田良平登場ですが、久しぶりだったので回の違いも混乱せず、なかなか面白い話だと思いました。

シリーズものはあまり毎日のように見ないほうが良いと思いました(笑。

 

なんといつもは悪役の野呂圭介が港北署の刑事役かと思ったら井上昭文という俳優さんでした((;^_^A。なんか似てる・・・。

登場からしばらく野呂圭介かと思っていた井上昭文

中台祥浩という俳優さん、なかなかよかったんですが、1980年に亡くなっているようで青年座に所属していた方のようですが、それ以上わかりません。

飲み屋で民謡を歌う女性は興梠佐智子という人のようですが、この人も女優さんなのか、歌手なのか、よくわかりません。映画で歌う民謡は非常にうまいのですがもしかしたら口パク?なのかそれとも本当の歌声なのか?(日活作品9作に出演したようだ)↓

 

中台祥浩と興梠佐智子

 

港の利権を手中に収めている、菅原(田中明夫)は、麻薬取引を始めていた。それを聞きつけた藤富商事の幹部、橋本(内田良平)は、親分の藤富が刑務所に入っている間に

親分の女房、範子(香月美奈子)と関係をもち、菅原の利権をそっくり奪おうと画策する。

アンコと呼ばれる港の労働者は菅原一派の手配師から仕事をもらっており、警察に対してもまったく協力的ではない。それは手配師から理不尽は暴力を受けても、決して警察に言うことはないのだ。

 

ある日、菅原一派の手配師にたてつくアンコに暴力を加えた。それを通報したのが橋本が金で手なずけている大学出の労働者、通称、大学(中台祥浩)と呼ばれる男だ。

一報を受けて港へ急行する刑事だが、血痕はあるが被害者がいない。木賃宿の労働者に訊いてもみんな知らないというが、隠しているだけなのだ。

 

暴行が頻発しているのは大きな組織が動いているからと踏んだ警視庁の機動捜査班は

警察に非協力的な港の労働者の中に大宮刑事(青山恭二)を潜入させる・・・。

 

当時の売血の話などが出てきてリアル感満載な作品でなかなかでした。

日活より