日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

くちづけ 1957年 大映

監督 増村保造 脚本 舟橋和郎 原作 川口松太郎

出演 川口浩 野添ひとみ 三益愛子 小沢栄太郎 村瀬幸子 入江洋佑

   見明凡太郎 南方伸夫 ジョー オハラ

 

大映映画に食傷気味ですが、野添ひとみ川口浩はお似合いのカップルですね。

川口の童顔、顔小さいのと野添のスラリと伸びた足や腕、そして可愛らしい顔。

若尾文子とよく映画上で恋愛する川口ですが(笑、若尾は色っぽくて大人すぎる気がします(見た目)

 

小菅刑務所に父親が選挙がらみで収監され、面会に行った川口浩は、別の面会室から泣いてでてきた野添を見る。

彼女はお金がないらしく、拘置所売店?事務?のおばさんにお金が足りないことを

責められている。そこへ川口がお金を出し、おつりを受け取らずに逃げるように去る。

あわてて追いかける野添。間一髪で川口が乗ったバスに乗り込み・・・

 

二人がオートバイで江ノ島へ行き、ローラースケートをする。

実際、ローラースケート場があったのでしょうか。

 

そこで偶然別れた母親の三益愛子を見かけた川口。

宝石を売っているらしく、羽振りが良い。

 

母親に切ってもらった小切手で野添の父親の保釈保証金を工面する川口。

拘置所からでてくる野添を父親を車から川口、三益が見ている。

「あんた、騙されるわよ・・」という三益に、「騙されたっていいんだ。それより、母さんもお父さんに10万円だして(川口の父 小沢栄太郎も保釈保証金がいるが家も抵当に入っていてお金がない)騙されてみる気はないの?」という。

 

三益は、あの人達、車に乗せてあげようかと言い、二人をひろって走り出す車。

そこで終わる。

脚本も良くできていて不自然さは感じられない。

多分原作はもっと長いのかもしれない。

 

ところで、ジョーオハラという人の名前、よくみるけれど、wikiで調べたら

純日本人でした。ここではモデルクラブの店主ででていて、外国人だとばかり思っていた私が探せなかった理由がわかりました。