日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

殺人者を追え  1962年 日活

監督 前田満州夫 脚本 古川卓己 岩井基成

出演 小高雄二 織田政雄 上月佐知子 香月美奈子 南寿美子 加原武門

   井上昭文 野呂圭介 豊住道夫 雪岡恵介

 

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70分ほどの短い物語だがハラハラ感と夏の暑さが感じられる。織田政雄と加原武門をこんなに長くみれると思わなかった(笑。

 

数馬刑事(小高雄二)と宮下刑事(織田政雄)は強盗殺人犯が立ち寄ると目星をつけたその犯人の愛人が住む団地の部屋の向かいの部屋から女(上月佐知子)を監視している。女に電話がかかってくるとそれを盗聴できるように細工がしてある。

その実行犯は現金輸送車を襲い、2000万円のうち300万円を持ってい逃げているのだ。

 

一方、実行犯の仲間の3人も男を探している。そして男の女が団地に住んでいると突き止め車でやってくる。

見張らなければならないとやはり女の部屋がよく見える反対の建物の部屋へ強引に押し入り、幼い男の子と両親(南寿美子、豊住道夫)を縛り上げてその部屋へ居座る。

豊住道夫という俳優さん、なんだか懐かしい顔だった。南寿美子は相変わらず美人だったがもうこの頃になると脇役になっているようだ。

 

同僚の刑事を殺された数馬刑事はいきり立って捜査にあたるがベテラン刑事の宮下はのんびりしている。この対比が良い。

 

実行犯の男の愛人役が上月佐知子という人だが彼女も私が子どもの頃見たことあるような女優さんだがはっきりわからない。

 

犯人の仲間の親分格の加原武門という俳優さんは日活の「豚と軍艦」で春駒というムショからでてきたヤクザ者で結局殺されちゃう役でみてからあの独特な風貌が忘れられなくなった人。wikiによると1904年生まれで没年不明。無声映画の時代から俳優さんで

芸名も数回変えており、昔は大泉浩路、大泉浩二、大泉慶治を名乗っていたという。

1932年入江たか子の滝の白糸にも出演とある。この当時は大泉浩路または大泉浩二ということだからキャストを注意して後で見てみようと思う。

古くからの俳優さんだけれど全く画像がない。ヤフオクで売っていたスチル

だと左側の殴られてる男だと思われる(右側は岡譲二)

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   1950年禿鷹(コンドル)より

当時の東京のバスって行先によって料金が変わるのか車掌さんが行先を訊くんだね。

だから人を追って乗り込んだ人が行先を聞かれると終点までって言ってることが発見だ。

私の記憶はバスより都電です(どこまで乗っても同じ料金・・・だったはず)

都電がなくなってバスに乗ったけれどもうワンマンだったような気がする・・・。