日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

大出世物語  1960年 日活

監督 阿部豊 脚本 三木克巳

出演 小沢昭一 吉永小百合 浜田光夫 渡辺美佐子 浜村純 山田禅二 高原駿雄

   

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くず屋の男がなんとそのくずをもらいに行っていた印刷会社の社長になっちゃう出世物語だけど・・・

 

くず屋のろくさん(小沢昭一)は妻を7年前に亡くし、長女(吉永小百合)と息子3人で印刷会社からでる紙屑を回収して暮らしている。

 

彼は毎日朝一番でその会社へ行き、社員から雑用を頼まれても嫌な顔もせずにこなし、

最後は清掃までして帰るので社員からは好かれている。内緒で借金までしている社員もいるのだ。

 

彼の娘は高校三年生で弟の世話もよくする。同級生には父親がくずをもらってくる会社の社長の息子、浜田光夫がおり仲が良い。

 

印刷会社には従業員のためにものを売りにくる「社長」と呼ばれる女性(渡辺美佐子)も商売に来る。

 

で、なんだかんだのあげく、ある日印刷会社の社長が不渡りをつかみ、会社は倒産の危機に・・・そこへろくさんが現れて1000万円を出すという。ろくさんは元々海軍の軍人だったが終戦後屑やに転じて屑を拾って売ったお金は株に投資し儲けたという。それもこれもその会社の温情があったからこそだというのだ。

ろくさん(小沢昭一)が今回はやたらと良い人。物語にあまりひねりもなく屑屋版の水戸黄門みたいな話で退屈だった。

唯一よかったのが亀戸付近だというのロケ。

 

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日活より