日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

警視庁物語 19号埋立地  1962年 7月

監督 島津昇一 脚本 長谷川公之

出演 神田隆 堀雄二 南廣 花沢徳衛 山本麟一 織本順吉 岩崎加根子

   菅井きん 谷本小夜子 中村是好 星美智子 戸田春子

 

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東映チャンネルより

埋立地で死体が発見された。ロケ地がどこか気になった。ネットで調べると葛西という記事に行きついた。ちなみにお台場は第13号埋立地といったらしい。

 

死体には手に数珠がかけられ、死後1か月ほどと推定された。

その身元を追って、数珠からあたる刑事は稲荷町の仏具店を訪ねる。仏具店がたくさんあるのは浅草で、ここはすぐ見当がついた。仏具やの主人に話を訊くとどうも日日教なる新興宗教で使うような数珠だと判明。その足でその宗教団体を訪れ死体発見現場から近いところに住んでいる信者を抜粋する。

 

一方別の刑事はやはり埋立地のそばに住んでいて最近みかけない男をきいて回る。

ここでは夫を事故で亡くし、気がくるってしまった主婦の谷本小夜子、その面倒をみるアパートの管理人の菅井きん、両方に愚痴をこぼされる羽目になったりする。

 

ところで死体の身長が170センチで大きいと表現されるが、今は普通の身長だと思った。

 

さらに浅草の派出所から酔っ払いの人相風体に似ていると連絡がありその男は六区の露天商であったという。そこで浅草六区を仕切る親方の元へ・・・

露天商の区割りなんかが見れる。

 

死体の身元がやっと割れる。その男に間借りさせていた家を訪れると妻がいたことがわかるが酒乱で働かず、妻は出ていきその後警察も介入して離婚したことがわかったが今でいうストーカーで妻の住処を突き止めて付きまとうような男だった。

 

なんか胸がキュンとなる(といっても恋するキュンではない)悲しい話。

 

最後に織本順吉が引く屋台が悲しい・・・。

 

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アマゾンより