日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

女子寮祭   1957年 日活

監督 斎藤武市 脚本 若杉光夫

出演 渡辺美佐子 轟夕起子 高田敏江 安井昌二 三島耕 青山恭二 浜村純

   近藤宏 田中筆子 服部千代子(峯品子)

 

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青山恭二と渡辺美佐子

 

今日は、土日祭日と庚申の日しか営業していない柴又の吉野家の草団子を買いに10時の開店に合わせ柴又まで行ってきました。私、人混みが嫌なので土日は家に引きこもっているのですが、なにせ平日は営業してないし、7月はずーっとお休み?しちゃうみたいなので決死の覚悟で行きました(笑。

 

高砂駅から歩こうかと思ってましたが、ちょうど金町行の電車が出発寸前だったので柴又へ。10時頃柴又到着しましたが、まぁ人ではそこそこ。

いつも行列ができているとネットにありましたが、みなさん参拝されてから帰りにお団子って買うから並んでいるということはありませんでした。

 

柴又の草団子の食べ比べやってまして、あとは天ぷらの大和家の草団子を残すのみとなりました。今日は買いませんでしたが、天丼は食べてきました。お店の存在は知っていましたが、入ったのは初めてでした。

 

で、女子寮祭。

女子大の女子寮に暮らすルミ(渡辺美佐子)と島弘子(高田敏江)。

ある日、新しい寮長(寮監とある)大西雪枝(轟夕起子)が赴任してきた。

彼女はそれまで割と自由だった寮則を厳しく変えるがルミは反発する。貧しい家の島弘子はアルバイトで夜露店をしているので門限(なんと夜7時)には帰れないと雪枝に了解をとる。

島弘子やくの高田敏江は役柄といい顔つきといい、貧しくとも真面目に生きる女子大生にぴったり。かたやルミは金持ちの息子で不良男子学生、津田(青山恭二)と遊び歩く生活。このルミ役も渡辺美佐子が熱演し、彼女たちの対比がはっきりわかる。

島弘子には苦学生の田村(安井昌二)と仲が良く、彼もパチンコ屋の店先のネコの着ぐるみ?の置物の中に入って手招きしたり、サンドイッチマンをやったりして学費を稼いでいる。お互いの家からの仕送りは望めないのだ。

 

ルミは自分の母親は実の母ではないと知り、ウソをつく大人を憎んでいる。

寮の門限は守らないし、大学の助教授、笠原(三島耕)の下宿へ押しかけ、泊めてくれなどという。笠原から断られるとその足でやはり不良学生たちを遊ぶのだった。

 

ひょんなことから寮長の雪枝は、ルミが自分が残してきた娘だと知る。

そんなある日、ルミは不良仲間と賭博容疑で警察へ・・・・

雪枝はルミをなんとかしようと説得を試みるが、ルミは聞く耳をもたない・・・

 

で、雪枝は自分が母親だとルミに告白するのだが(え、そーきたかっ)、

ルミはますます自暴自棄となる。

 

島弘子は授業料を払おうと貯めたお金を封筒にいれておくが、部屋に戻ったルミがみつけ、ちょっと拝借という置手紙を残し、弘子のお金を競馬で使ってしまう。

 

弘子は田舎からもお金を無心されており、売血にいく。ここ、可哀そうですよ((´;ω;`)

さらに、田村の具合が悪くなり、あっけなく死んでしまう。これも可哀そうです(´;ω;`)

 

しかし、ルミのせいで弘子が倒れてもルミは反省などせず、津田の友人の誘いで別荘へ行く。そこには不良学生のボス(近藤宏)が待っていた。津田はボスから金をもらうのと引き換えにルミをボスと二人きりにさせたのだ。

 

暴行されたルミ・・・・思い余ってボスを近くにあった果物ナイフで刺し殺して(多分)しまう。

 

女子寮では女子寮祭が催されている晩だ。みな楽しそうに踊っている・・。

そこへルミが寮へ戻ってくるが、来た道を引き返すとそこには刑事が待っていた・・・

 

という女子大生の楽しい物語かと思ったら結構シリアスな展開で終わりました。

 

ま、21才の不良女子学生ってちょっと遅くないか?(笑。

 

日活より

 

おまけの峯品子(クレジット無し)

 

左手前 峯品子