日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

素足の娘  1957年 日活

監督 阿部豊 脚本 舘岡謙之助 原作 佐多稲子

出演 南田洋子 大坂志郎 長門裕之 金子信雄 佐野浅夫 東恵美子 渡辺美佐子

   小園蓉子 利根はる恵 近藤宏 二谷英明 堀恭子 田中筆子 福田トヨ

 

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日活より

最後は希望で思わず笑顔になる作品。

 

18歳の桃代(南田洋子)は幼いこと母を亡くし、叔母の家で育てられた。父は遠く離れた造船所の庶務課にいるが、薄給で桃代にもなかなか仕送りができない。叔母の家も子だくさんで桃代は芸者にでもなって叔母を助けたいと父に手紙を出すと父は慌てて桃代を造船所のある島へ呼び戻す。父の下宿は小間物屋の2階で同じ下宿には造船所の技師、中里(二谷英明)がいる。その中里を好きな下宿の娘、艶子(堀恭子)。

可愛らしい桃代を好きになってはダメだと中里に言いつつ、桃代の世話もする親切な娘でもある。

 

いろんな経験をしたいという桃代に父は造船所の社員食堂のウエイトレスの職を知り合いの食堂の主任、竜岡(佐野浅夫)に頼み、桃代はそこで働くことになる。

毎日、一生懸命働くが、そこへ来る若者は桃代をなんとかしようとしたり・・・

 

盆踊りの晩、暗がりで襲われそうになった桃代を助けた造船所の歯科医川瀬(金子信雄)。歯が痛くなった桃代を診察室で治療した後暴行してしまう!!

って、このシーン、痛い歯を抜歯するんだけど、昔は「痛いなら抜いちゃいましょう」

って治療?も多く、である年齢になると総入れ歯~~~になっちゃったんだね。

 

川瀬は妻が出産で里帰りしている男だが、他にも食堂の秋子(渡辺美佐子)とも関係をもち、秋子は妊娠。産みたいという秋子を説き伏せて堕胎させたが秋子はその後体調を崩して家でふせってしまう。噂でそのことを知った桃代は秋子の入院費用をなんとかしようと川瀬に妊娠したからオロしますが慰謝料として5万円欲しいという。

川瀬はしぶしぶ承諾し、金を受け取ると桃代は自分の妊娠はウソでした。川瀬がどんな態度をとるか興味があっただけといいはなし、その金を秋子へもっていく。

 

この作品のみならず、昔の邦画って女性は男性に暴行されてもだまって耐えるっていうのが多い。

 

父は食堂主任の口利きで28歳で初婚という勝子(東恵美子)を妻にして桃代は一安心。ところが主任は桃代を自分の嫁に欲しいとお言い出す。彼によるとギブアンドテイクらしい(笑。気の弱い父は何も言えないが桃代はきっぱり断りに行く。

 

一方、造船所の工員、安治(長門裕之)も父が不在の夜、桃代の元へ行き激しく抵抗される(って、夜這い??)。そして安治は桃代を試してみたとか言うんだけど、何それ?(笑。

 

小間物屋に下宿してをいた技師の中里はある日突然引っ越してしまう。なんと中里は洋行へ行けることを条件に足が悪くて結婚はできないだろうという資産家の娘(福田トヨ)との婿養子になるのだ。

 

父も妻をもらったし、桃代はこれから自分はどうしようかと思案しているところへ亡き母の弟である伯父さんから東京へ来ないかという手紙をもらう。自分たちには子供がいないので桃代には勉強もさせてやるというのだ。桃代は東京へ行くことを決め、安治には手紙で知らせる。

 

駅で父と義母に見送られる桃代の元に急いで駆け付けた安治に桃代は「本当はあなたが好きだ」と告白♪安治と固く手を握り、東京へ向けて列車は走り出した・・

 

日活より

 

以下suizou様専用

 

小間物屋に入る二人連れのひとりが峯品子???

小間物屋じゃなくて大坂志郎南田洋子が買い物をした最後の洋品店でした。

かれらが洋品店を出るとすぐに入ってくる二人連れの最初に入ってくるおさげ髪 映画開始から17分11秒くらいの映像です。

 

 

この横顔が!!峯品???