日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

劇場版事件記者 9.拳銃貸します  1962年 日活

監督 山崎徳次郎 脚本 山口純一郎 

出演 沢本忠雄 山田吾一 永井智雄 大森義夫 高城淳一 滝田裕介 

   松下達夫 木浦佑三 宮崎準 原保美 相原巨典 相馬千恵子 

   高原駿雄 外野村晋 深水吉衛 園井啓介 綾川香  木島一郎

   葵真木子 新井麗子 山田禅二 

 

 

1961年には映画がつくられず、1962年に2本作ったうちのひとつ。

 

五反田のおでん屋でチンピラが二人、金の話をしている。白タクで稼いでいたが、

最近では警察の取り締まりが厳しく組への上納金も収められない。

金も払わずに立ち去ろうとしたそのチンピラに拳銃を貸すというおでん屋のおばさん。

彼らはこれで強盗にはいって金を作ろうと、江東橋?の質屋へ行く。まんまと拳銃で脅して金を手に入れたふたりはもっと稼ごうと自分たちのヤサの五反田の質屋へ。

 

その店内では店主が強盗が多いから気をつけるようにと顔なじみの刑事に言われているところだった。・・・・拳銃で脅して金庫に手をかけるが刑事ともみ合いになり撃ち殺してしまう。慌てて逃げる途中で学生とすれ違い彼にも瀕死の重傷を負わせた二人組・・・。

 

学生の談話をとろうと病院へ押しかけた記者たちだが、輸血が必要となり毎朝新聞の

島津記者の血が使われるが、それで特ダネをつかんだりする。

翌朝の朝刊を見て他社のキャップは舌打ち(笑。

 

この回は菅(沢本忠雄)の記事をキャップの相沢(永井智雄)がそれを記事にしても誰も得をしない、かえって傷つけるだけだと差し止める。当初、憤慨していた菅だが

やはり記事にしなかったほうが良いのだと納得する。菅ちゃんが記者としてだんだん一人前になっていく。

雑用係だった「おみっちゃん」が葵真木子になり、岩見(山田吾一)との仲が進展しそうな?感じだが。

 

チンピラが映画冒頭で白タクに乗せた客をおろすところはなんと池袋の北口。

右後ろのビルに「大同信用金庫」という看板がでている

1962年ごろの池袋北口

その大同信用金庫があった場所には西京信用金庫がある

現在

北口方面を望む

現在