日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

事件記者 7.時限爆弾  1960年 日活

監督 山崎徳次郎 脚本 西島大 山口純一郎 若林一郎

出演 沢本忠雄 山田吾一 永井智雄 大森義夫 高城淳一 滝田裕介 

   二本柳寛 清水将夫 宮崎準 原保美 相原巨典 相馬千恵子 

   高原駿雄 外野村晋 宮阪将喜 園井啓介 綾川香  木島一郎

   河野弘 長尾敏之助  深水吉衛 楠侑子 広岡三栄子 岩下浩 深見泰三 

 

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女スリのお吉(楠侑子)から村田部長刑事(宮阪将喜)に掏ったシガレットケースの中から「今夜10時に爆破せよ」と書かれたメモがあったと電話があったが、お吉という女は酔って警察にウソの電話をかける癖があったので村田部長刑事は本気にしない。

 

ところが、その夜、東京湾の貨物船が爆破され、船と船内にいた機関士が死ぬ。

事件か事故か調べる警察にお吉から「だから言っただろう」という電話がかかってくる。お吉は黒い眼帯をかけた男から掏ったというが、警察は各新聞社に協力をもとめ、

シガレットケースを売りたし、上野の女 という広告をだして協力したいというお吉を待ち合わせ場所へ。

 

黒い眼帯をした男が現れ、警察が取り押さえるがその間にお吉が行方不明になってしまう。黒い眼帯をした男は囮で騒ぎの最中お吉を拳銃で脅し拉致する。

 

一方、船の荷主をあたっていた東京日報の菅(沢本忠雄)と伊那(滝田裕介)は

1500万円の保険をかけていたが積み荷は高級な食器で2500万円の価値があるという商社の社長の話をいったんは信じるのだが・・・

 

時限爆弾と保険金詐欺。犯人の番狂わせは死人がでてしまったことだ・・・。

保険会社社員も巻き込んでおり、その社員の狼狽ぶりはやはり家庭をもつサラリーマンだ。

 

映画冒頭に中央日々が桜田記者クラブへ新しいストーブ?を届けさせる。

これ、宣伝だろうか。「ワカ末」を記者が飲む場面が多々あって当時の日本人て胃が悪かった人が多かった?のだろうか。宣伝も兼ねてると思うけど(笑。

そういえば昔の日本人のガンと言えば「胃がん」が多かった。これ、基本的にピロリ菌を除菌すればセーフらしいけれど昔はそんなことは知れれていなかった。だから日本人に胃がんが多いのは塩分の過剰摂取とか言われてた。

 

稲垣美穂子は高原駿雄の妹として正月明けに田舎から兄に会いに上京。その汽車の中で

正月休みをスキーをして過ごした沢本忠雄と乗り合わせ、彼が誤って稲垣のもってきたお土産の日本酒を割ってしまう。

二人とも素性がわからなかったが記者クラブで対面して仲直り。兄は仕事で飛んで歩いているので妹へアパートの鍵を渡すのを忘れ、彼女は「ひさご」にやっかいになる。