日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

劇場版事件記者 10.影なき侵入者 1962年 日活

監督 山崎徳次郎 脚本 山口純一郎 西島大

出演 沢本忠雄 山田吾一 永井智雄 大森義夫 高城淳一 滝田裕介 

   松下達夫 木浦佑三 宮崎準 原保美 相原巨典 相馬千恵子 

   外野村晋 雪岡恵介 園井啓介 綾川香  木島一郎 玉村駿太郎

   葵真木子 堀恭子 阪井幸一朗 森塚敏 

 

 

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沢本忠雄と堀恭子

まだ続く?と思っていたような終わり方だったが結局これ以降、劇場版はつくられなかった。

 

鴨撃ちに印旛沼へ行った菅(沢本忠雄)は水死体を発見。顔をつぶされ、両手の指は切り落とされており身元がわからない。

 

警察も詳しいことは発表せず、各社取材で火花を散らす。

 

ある夜、酔っぱらった男が桜田記者クラブへ乱入する。彼は金融会社の事務員で加納(森塚敏)と言い、1年前に所長(阪井幸一朗)、女性事務員の洋子(堀恭子)と共にスリの逮捕に協力した。そのことが新聞記事に載り、出所したスリから脅迫状が届いたという。自分たちが脅迫されることになったのも、元はと言えば新聞記事になったのだと文句を言いに来たのだ。泥酔した状態だったので加納はそのまま記者クラブの仮眠室で一夜を明かした。

 

翌朝、加納の金融会社で所長(阪井幸一朗)が殺されていた。警察は加納と洋子に警護をつける。

印旛沼であがった水死体も身元不明、記者は捜査に飛び回るが洋子と加納の元にまたスリから脅迫状が届く・・・。

 

記者の物語なので謎解きをした記者は警察に相談するところが地味で良い。

 

水死体の身元とスリからの脅迫の事件がひとつになっていくサスペンスだ。

 

 

洋子(堀恭子)と菅(沢本忠雄)の仲の進展が見られないのが残念。どちらかというと洋子に気に入られた菅はちょっと迷惑?なのか?それとも照れ隠しだったのか?