日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

マダム  1957年 日活

監督 阿部豊 脚本 沢本勉 中沢信 原作 織田昭子

出演 月丘夢路 金子信雄 小園蓉子 左幸子 葉山良二 坪内美詠子 岡田真澄

   二本柳寛 東恵美子 細川ちか子 筑波久子 

 

www.nikkatsu.com

 

アマゾンより

 

夜の銀座の話らしかったので興味深々で見始めた。まったく予備知識はなかったが

登場人物が矢田作とか女流作家が林とかで???織田作?林芙美子?と謎が深まる。

とりあえず視聴したが、全体としては不出来。突然話が飛ぶというかホステスさんたちが皆同じ顔にみえてマダムとなった月丘夢路と再会したりするんだけど、この人どこで出てたっけ??なシーン多し(笑。

 

秋子は矢田作之介の2番目の妻となったが、突然夫が神戸の女性と結婚?する。

ところがまた矢田が戻ってきて4度目の妻となるが夫である矢田の浮気癖は治らない。

 

映画はすでに銀座にバーを開いた秋子(月丘夢路)から始まるが、大阪?の友人で秋子が死のうとした時に偶然出会い昭子が自殺せずにすんだきっかけとなったみよ(左幸子)が銀座に訪ねてくる。そこで昭子がホステスを交えて回想する・・・。

 

色々調べてみるとこの「マダム」は原作者の織田昭子という織田作の奥さん(籍は入ってなかったらしい)が書いた本を基につくられたようだ。織田作とのことは全て本当のことらしい。

しかし!脚本がねぇ・・・葉山良二はすでに田中絹代監督の乳房よ永遠なれで月丘夢路と共演しているが、この映画では葉山良二の出演っているの?的な存在。そして小園蓉子のホステスって・・・○○過ぎてもっと別な人がいたんじゃないか・・・と思える(笑。だって宣伝文句が「銀座で一流のバァ・・・」

織田昭子 ヤフオクより

織田昭子については実際、彼女の経営していた銀座のバーに行った人のブログなんかにヒットして映画よりそっちのほうが面白かった。

古本はネットでは売り切れで残念。

 

夜の話なら大映の「夜の蝶」が最高傑作。なんと同じ年の1957年!ただしこの映画のほうが封切が早く4月だった。

 

ヤフオクより