日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

殺したのは誰だ 1957年 日活

監督 中平康 脚本 新藤兼人

出演 菅井一郎 山根寿子 小林旭 渡辺美佐子 筑波久子 青山恭二 西村晃

   浜村純 殿山泰司 高野由美 竹内洋子 梅野泰靖 峯品子 葵真木子

 

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昨日、はてなからメールでブログが3年経ったこと知らされました。3年前2019年の12月29日、はてなブログを開設したわけですがなんで年末に?(笑。理由の記憶がありません(;'∀')。

 

久しぶりのアマゾンプライム視聴。日活作品を見続けて食傷気味だったのとルーターがいけないのか突然wifi接続が途切れる日々が続いてご無沙汰してましたが、新しい日活作品が増えていてお正月は楽しめそうです♪♪♪

 

アマゾンより

 

日活作品なのに主演でトップに名の出るふたりが菅井一郎と山根寿子でそれだけで地味で逆に興味がものすごーく沸いてしまった(笑。真夏の話だしなにせ昭和32年だからみな暑そうで今日はさむーいんですが見ていて暑くなりました(笑。山根寿子が経営する飲み屋?にハエトリ紙がぶらさがっているというセットがリアル。私が小さいころにも台所なんかにぶら下がっていた(古っ)。

 

10年前に妻を亡くした矢野栄吉(菅井一郎)は自動車のセールスをしている。彼には娘で今はホステスをしている克子(渡辺美佐子)と大学生の次郎(小林旭)がいるが家には帰らず、飲み屋をしている由利江(山根寿子)と暮らしているが、借金に追い立てられ必死にセールスをする。やっと一台売れそうになるが同じセールスマンの中川(西村晃)に邪魔されて踏んだり蹴ったりだ。

次郎はビリヤードで賭けをして一時天才ともてはやされるが、それが相手の手口で、次に姉の貯金を使って賭けをするとあっけなく全財産をすってしまう・・

友人の道子(筑波久子)とは接吻を交わす仲だったが彼女は何故か同じ大学の遊び仲間の河井(青山恭二)に乗り換えたようでそれもおもしろくない・・・。

 

ある日、中川から保険金詐欺の手伝いをしないかと持ち掛けられる。報酬は10万円で

車をぶつければよいと言われるが、なかなかうまくいかない。そこで屋台で焼酎をひっかっけてもういちどチャレンジ!しようとしたところへ自動車磨きで日銭を稼いでいるフランク(殿山泰司)が一口乗せろといって運転して車をぶつけるが彼は死んでしまう・・・。

 

由利江は栄吉に田舎に行ってやり直そうというが栄吉の娘の克子が由利江と父の結婚に反対しているが悩みの種だ。

ところが栄吉の満州時代の知り合いが今は成功して250万円のビュイックを買ってくれることになり栄吉は前金で10万円が入る。喜び勇んで由利江の店へ行くと道子が次郎を探しにきており、道子の貯金6万円を次郎がおろしてしまったという。そんなお金はお父さんが払ってやると栄吉は上機嫌ですでにふたりで田舎へ行こうと荷造りをしている由利江をおいて栄吉は道子を送ると明日納車の車で道子を家まで乗せていく。

車中、道子は由利江の愛は本物だから一緒になってもよいとなり・・・でめでたしなのかと思ったら・・・

由利江の店に次郎がひとり現れる。由利江は栄吉が東京でやっていこうというのでふて寝しており気づかない。そこへ中川が現れ、次郎に10万円で車をぶつけないか・・と誘うのだ。父にお金が入ることを知らない次郎は・・・

 

全体的に暗い映画、しかも主役のふたりは地味なんだけど中平監督の映像って洒落てるんで古さが感じられないグッドな流れ♪♪

途中、寝ることもなく楽しめました。鑑賞することを強くお勧めします(^^♪

ま、私が菅井一郎が好きっていうのもあるんですけどね(笑。

 

金があるやつだけがもっと金を儲けられる・・・といったようなセリフを西村晃と青山恭二に言わせるんだけど、これは現代でも通じますね。

 

アマゾンより

殺したのは誰だ の峯品子

 

渡辺美佐子がいるキャバレー?のホステス

 

  この人ですよね?(誰に聞いているのだ?笑)