日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

運河 1958年 日活

監督 阿部豊 脚本 松浦健郎

出演 月丘夢路 金子信雄 浅丘ルリ子 南田洋子 渡辺美佐子 山根寿子

   安部徹 稲垣美穂子 清水まゆみ 小沢昭一 小杉勇 

 

www.nikkatsu.com

 

久々にアマゾンプライムで日活作品を視聴。しばらく見ていないと古い日活作品が続々とアップされていて嬉しい!

 

金子信雄が悪役じゃない夫役だった(笑。なんとゲージュツ家 (^^♪

 

すっかり景色がかわった日本橋川とか、蠣殻町とか、多分箱崎川なんかも撮ってるんじゃないか・・と思います。

 

アマゾンプライムより

デザイナーとして活躍している伊丹紀子(月丘夢路)は画家の均(金子信雄)と3,4年前に結婚したが、前妻の娘の眉子(浅丘ルリ子)は紀子が嫌いだと公言してはばからない。

均が理由を聞くと、美人で欠点がなく完璧だからだという。

眉子は実の母も知らないが、本当の母は眉子をおいてでていってしまったのだが

ある日、その母(山根寿子)が均の家に金の無心に現れる。

 

眉子は友達と葉山へ行きたいからとアルバイトをするがそのバイト先の社長(安部徹)は若いころ、眉子の実母を均と張り合った過去があり、バイトに来た女の子がその娘だとわかると均に一泡吹かせようと眉子を母がやっている新橋の小さなおでん屋へ連れていく・・・。

 

一方、紀子は仕事も順調で忙しく、均の心は満たされない。そんな時、紀子との結婚記念日に毎年訪れる箱根の温泉で見かけた女性、涼子(南田洋子)と西銀座のバーで偶然再会。客とホステスの間柄だったが、お互いが惹かれあうようになり、均は紀子と別れて涼子を妻にしたいと思い始めるが・・・。

 

均は金沢の大きな旅館の息子だったが、最初の妻との結婚を反対され家をでたきりになっている。尼になった均の異母妹(渡辺美佐子)は年下のお坊さんとの恋仲となり妊娠してしまう。困った彼女は均を訪ねて事情を話し、紀子の力添えで子供を堕胎する。

その産婦人科は3年前に紀子が均の子供を宿した時に眉子のこともあってやはり始末してもらった医者なのだ。

 

涼子のアパートで休ませてもらった均は涼子を妻にしたいというが、そこへ涼子の面倒をみている男(佐野浅夫)がやってくる・・・

 

女性5人の人生模様が手堅く描かれていてなかなか面白かった。

月丘夢路は今でいうキャリアウーマンでやり手。確かに何事もそつなく、完璧なのだ。

かたや山根寿子はアル中?気味でお金に困っている。

浅丘ルリ子は17歳?の現代っ子渡辺美佐子は尼から月丘夢路の片腕となって働く。

南田洋子は家庭に入りたいが、2号であることがばれ、その後誰の援助もうけずに生きていこうとする女性。

一番美しさマックスだったのはやっぱり月丘夢路だと思う。