監督 野村浩将 脚本 舘岡謙之助
出演 宇津井健 三ツ矢歌子 小峰千代子 二本柳寛 林寛 小畠絹子 江見俊太郎
宮田文子 五月藤枝 鈴木久弓 松本朝夫 江幡絢子 国創典 花岡菊子
雰囲気。ブログを書くようになって気づきましたが、この「雰囲気」って変換するのに「フインキ」と打つと雰囲気とは変換されない。
「フンイキ」と打たないと「雰囲気」とはならないので本当は「フンイキ」が正しいのでしょう。
注意深く、テレビでなんと言っているかと聞いても皆、フインキって言ってますよね?!
「フンイキ」が正しいからと言っても多数の日本人が「フインキ」と言ってる現在、私は日本社会で「フンイキ」と言える「雰囲気」ではないです(笑。
三ツ矢歌子没後20年ということで新東宝公式チャンネルで無料視聴できるこの作品。
すでに大蔵貢時代なので知っている俳優さんたちが非常に少なく、いかにも大蔵貢系面構えの女優さんと俳優さんが江見俊太郎と宮田文子。そして五月藤枝という人は老人役でちょくちょく東映の警視庁シリーズでも出て来た?人もソッチ系な顔。
小畠絹子はかなりの美形な女優さんでwikiにも載っていました。
で、肝心な物語は、BB版マッチ売りの少女で最後はBB版シンデレラみたいなストーリー。ただ「世界の母」という題名が謎です(笑。
世界一な日本の母?という意味か?
那須の地主だった土屋家。今は家屋敷は抵当にとられ、三男の修三(宇津井健)はアルバイトをしながら学校へ通っている。ある晩、当主の修作(林寛)は畠山という男に会社設立の話で呼び出されるが、彼の魂胆は土屋家の財産狙いであることに激怒し、畠山を夜道でみかけた彼は思わずこん棒で彼を殴ってしまう。死んだように倒れている畠山をみて逃げ出した修作は三男の修三と出くわす。
父の慌てぶりを不審に思った修三は畠山が倒れているのをみて父の仕業と思い、自ら自分がやったと自首をする。幸いにも命に別状はなかったが修三は懲役1年となり刑務所へ。
刑期が明けて那須へ帰ると父は亡くなっていた。屋敷からは立ち退かなければならず、
残された母と亡き長女の娘トシ子(鈴木久弓)をどうするかで長男、次男、嫁にいった二女、そして修三で話し合う。二人分の生活費、月8000円を4人で負担することになったが誰も二人を引き取るとは言わない。修三は行くところすらない。
しぶしぶ長男の修一(二本柳寛)の家へ行くことになり、前科者となった修三は北海道の炭鉱へ行って母のためにお金を送る。
修一の家でお手伝いのように働く母、お民(小峰千代子)だが、嫁綾子(宮田文子)はお民やトシ子につらく当たる。トシ子は綾子から出ていけと言われそのまま行方知れずに。
修一から母を預かることになった新婚の次男、修二(松本朝夫)の住む団地に行くが、
嫁のみつ子(江畑絢子)と修二が自分のことで喧嘩するのをみてお民はそこの家も出る。
二女、まつ子(小畠絹子)の嫁入り先で弁護士をしている竹田(江見俊太郎)の家にはお姑の時枝(五月藤枝)がおり、お民は訪ねた早々嫌味を言われて住むところがないとも言えず、優しいまつ子に見送られてその家も後にする。
とにかくいなくなったトシ子を探そうと夜の街を歩くとトシ子が花売りをしているところに出くわす!
二人でとりあえず那須のお墓に参ると、お民が村に帰ってきたと知った弓子(三ツ矢歌子)がやってきてトシ子を弓子の家で預かるという。お民にもいていいというがお民の姿をみた畠山が村に帰ってきたらただではおかないと言われたのでお民はトシ子だけを預けて東京へ戻る。
季節は冬。東京にも雪が積もっている。
お民は長男、二男、二女の家を一軒ずつまわり外から彼らが楽しそうに過ごすのをみて満足する。
そして雪の中に行き倒れ・・・って死んだのかと思ったが(笑。←BB版マッチ売りの少女♪
倒れたところが養老院の前で、彼女はそこに引き取られた。
そんなことになっているとは知らない修三は、自分の設計?が採用されたとかで賞金200万円をもらい東京で就職することになった。兄の修一の家へ行くと母がいない。
そして修一が修三が送った計1万円を誰にも言わずに自分の懐に入れていたことがわかる!
養老院にいた母を迎えに行った修三!!←BB版シンデレラ♪で抱擁シーンで終わる。
三ツ矢歌子より小峰千代子登場シーンが多いのは母ものだからだと思われる。
ところで三ツ矢歌子のマフラーの巻き方が懐かしい。昔はみんなマフラーはこういう巻き方だった。
父役の林寛という人は1905年生まれの古い人だが、66歳で早々に没している。