日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

みんなわが子 1963年 

監督 家城巳代治 脚本 植草圭之助

出演 桑山正一 高津住男 中原ひとみ 辻伊万里 三崎千恵子 真山知子

   北林谷栄 赤木蘭子 大森義夫 富田仲次郎 田上嘉子 多古章子

 

地味に感動する作品。昔よく見た桑山正一や高津住男が懐かしい顔。名前を聞いてもピンとこないが、顔を見ればしっている俳優さん。

桑山正一

高津住男

東京から田舎へ疎開した子供たちの話。それを集めて映画化したのである意味真実なのだ。田舎のある子は田舎へ疎開したが、都会の子は疎開する田舎がないので学校単位で疎開したのだろう。子役の中に、「キューポラのある町」でサンキチ役の森坂秀樹が勝太という男の子として登場。ガキ大将で大暴れ(笑。

左から2番目が森坂秀樹

1962年、63年と5作ほど子役で出演しているようですが、その後は子役をやめたのか不明。

食糧不足で女の子たちが盗み食いをし、叱る西野先生(中原ひとみ)だが、ますます食料がひっ迫し、農家でなにかわけてもらおうとするが、追い返され、外につんであったお芋をリュックへいれてお金を置いていく展開となった話、博士と呼ばれているいかにも頭がよさそうな男の子は父の田舎へ疎開できるからと迎えにきた母親に自分だけ行くわけにはいかない、そして自分は少年航空兵の試験を受けるのだという。

いかにも優秀な顔をした邦雄(小柴広吉)

母(田上嘉子)・小柴広吉

なんと田上嘉子さん、下條アトムの母でした。ということは下條正巳の妻でもあるな。

疎開先の寮の娘、京子(真山知子)は三沢海軍少尉(上林絢)が入隊する前日、二人で心中してしまい、少尉の柩をのせたトラックに向かって「非国民」といわれる。

真山知子

この真山知子という女優さん、最近見ない。と思ったら蜷川実花の母(蜷川幸雄の妻)であった。

 

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