日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

非常のライセンス  1973年4月 第一話 凶悪の門 東映ビデオ

監督 永野靖忠 脚本 橋本忍 原作 生島治郎

出演 天地茂 加賀まりこ 山村聰 渡辺文雄 葉山良二 多々良純  宮口二郎

   梅津栄 中谷昇 田中浩 財津一郎

東映ビデオより

YouTube東映シアターオンラインで一年前から無料放映中。新東宝なきあと、天地茂はテレビ出演で成功。私のイメージの天地茂はこのあたりから。1970年代の車や町並み、マンションの部屋。加賀まりこのファッション、こういうお姉さんって確かにいた。

脚本が橋本忍だったのでちょっと期待。

 

会田刑事(天地茂)は過剰防衛だとして刑事をクビになりかけた。その時、拾ってくれたのが特捜部部長の矢部警視(山村聰)。特捜部の連中は一匹狼で好き勝手にやっている(設定)。ここで太目となった葉山良二が四方刑事として映るが第一話での登場はここだけ。

 

覚醒剤密造や販売を手掛ける大物の浜井(中谷昇)が服役している刑務所へ浜井に近づき、その製造工場を聞き出そうと自ら服役囚となって潜入する会田刑事(天地茂)。

浜井からの信頼を得るため、会田は落ちていたタバコを隠れて吸った一人として独房で40日間耐える。会田の行動に感銘した浜田は会田が出所後、ある女に電話をかけてくれと頼むのだ。

出所後、特捜部に戻った会田は早速矢部警視へ報告。電話番号から名前や住所を割り出し、会田は女の住むマンションへ。

由衣(加賀まりこ)という浜井の情婦が麻薬中毒だとわかった会田は自分が刑事であることを明かす(え???)。

ここで加賀まりこが大きなサングラスをかけて現れるのだが、家にいるのにサングラスかけてるの?(なんだか笑えたw)。

加賀まりこ・天地茂

由衣はヤク切れでおかしくなっていく。ヤクを打たせてやる会田。すっかり普通になった由衣はコーヒーをいれ、会田の優しさで製造工場を教える。そして矢部警視には由衣に逃げられたとウソを言い、彼女は逮捕されないことに・・・。涙する由衣。

 

特捜の坂井(宮田二郎)と鈴木(梅津栄)両刑事が製造工場という薬局へ急行し、事件は無事解決。

その後、会田はなじみのレストランでビフテキを食べる・・。

このシーンはなんだか覚えています。毎回ビフテキ食べるんですかね?

1973年当時、ビフテキなんてなかなか庶民は食べられなかった(笑。

ビフテキを前にする天地茂

見よ!このビフテキを!w

第一話だからか刑事たちはほとんど顔見せで終わる。会田が嫌う捜査一課のエリート係長、橘(渡辺文雄)とは警視庁の廊下ですれ違うだけ。

 

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