日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

女殺し油地獄 1957年 東宝

監督 堀川通弘 脚本 橋本忍 原作 近松門左衛門

出演 中村扇雀(4代目坂田藤十郎新珠三千代 香川京子 中村鴈治郎

   三好栄子 山茶花究

Amazonより

 長嶋さん、亡くなりましたね。「巨人・大鵬・卵焼き」世代で関東以北の野球少年はみんな好きだったのでは?。「迷惑な終活」では主人公を「ナマ昭和」って呼ぶ場面がありましたが昭和の大スターがどんどんいなくなります。

ところで一昨日から日経夕刊で「稲垣潤一」の連載インタビューが載っていました。

最初、写真だけが目に入り、「誰?」でしたが、稲垣潤一だったのね。

私の頭に残る稲垣潤一↓ 彼、1952年生まれ(知らなかった)のまさしくナマ昭和男でした。

現在

 

私が週末の六本木で「ブイブイ」していたw78~82年、ディスコ全盛期で映画の

「サタデーナイトフィーバー」のディスコシーンとビージーズのあの曲は興味ない方でも知っていると思います。昔の週末は土曜日だったんですよね。六本木って今でこそ人が昼でも夜でもいっぱいいるけど、当時、日曜の昼間なんてあの六本木交差点そばに路駐できて人もほぼ歩いておらず、閑散としていました。なんで知っているかというと輸入レコード屋(薬局が1階にあるビルの、確かウィナーズとか言う名前)が交差点近くの小さい雑居ビルにあってよく車で行ったからです。

フィーバーと言うと、大阪新世界のたこ焼き屋さんのおにいさんから生活保護費支給日は「西成フィーバー」と言い一日で散財する人が多いときいたことがあります(ホント?)

今フィーバーと言ったら備蓄米フィーバーでしょう。明日から場所は公表せず、東京と大阪のファミマでも古古古米一キロ入りを販売すると報道していました。このフィーバーはしばらく続きますね。それより夏以降、お米をいつでも普通に買えるようにして欲しいです。ローソンでも販売するようですが、なんと古米を使ったおにぎりも販売するようでネーミングが「ヴィンテージ米」。ヴィンテージ・・なるほどね。オールドより価値ありそうだし、おいしそうだし、いいですね。

それにしてもこの随意契約の備蓄米が店頭に並ぶスピードって何?3月末の入札備蓄米なんか市場に出回ってるの私は見たことがありません。

 

で、この作品。東宝ですがアマプラ無料視聴。

映画タイトルがオドロオドロしていてちょっとエッチなのか?と想像しましたが、

親子の人情噺が主で、どうして油地獄かというと油屋の内儀殺害は油まみれの中で行われるから。脚本が橋本忍で原作は近松門左衛門、かなり期待してましたがこの東宝作品はいまいちでした。映画では1924年から7本も製作されてます。

主人公の中村扇雀、目元が中村玉緒そっくりで予備知識がなくても兄妹であろうことは想像がつきました。wikiで調べたらなんと扇千景と結婚した歌舞伎役者ってこの人だったんですね。父、鴈治郎とは作品では義理の仲。

あまり面白くなかったこの映画でしたが、ひとつだけ印象的だったのは主人公の与兵衛(中村扇雀)が豊島屋お吉(新珠三千代)にお金を貸してくれと頼むときの目。「なんとしても今夜中に金を用意しなければ」と必死な様子と怖さが伝わってきてさすがに歌舞伎役者だと思いました。