日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

宿無し犬 1964年 大映

監督 田中徳三 脚本 藤本義一 

出演 田宮二郎 江波杏子 天地茂 水島道太郎 佐々木孝丸 坂本スミ子

   五味龍太郎 島田竜蔵三 須賀不二男 成田三樹夫

梅雨明けました@東京。暑い・・・(;^_^A。昨日も私用多く、先ほど「はてな巡り」2日分してきました。皆さん、ご活躍の模様。

スーパー、デパ地下には「土用の丑」に備えて鰻が並んでますね。関東のウナギは蒸すようですが、関西は蒸さないとか。私は関東のウナギしか食べたことがないので違いがわかりません。

そんな関西が舞台の作品。

この作品の主要メンバー、バーのマダム役の毛利郁子以外全員この世にはいない。東京オリンピック開催に沸く年の映画。

毛利郁子と言えば、不倫相手を刺殺し服役した女優さん。現役女優が殺人を犯したショッキングな事件ですが、彼女には同情を覚えます。女優になる前も騙されて、中国人のヒモがおり、別れようと泣きついたのがヤクザ組織。無事別れることができたが、その組の親分の2号にさせられ、かなり特殊な経験をした人のようで毛利郁子で検索すると詳しい記事にヒットします。1933年生まれでwikiでは生きているようですが、誰も届けていなければ亡くなっているかも。

ヤフオクより市川雷蔵・毛利郁子

喧嘩が強く、子供の頃からモテモテの鴨井大介(田宮二郎)は母の墓参りに四国は高松を訪れる。ところが墓のあった場所はゴルフ場になっていた。

金毘羅さん近くで宿を取った大介はオンナがヤクザ者に追われているところを助ける。

そのオンナは昼間、金毘羅さんで大介がひとめぼれし、声をかけたオンナ、麻子(江波杏子)だった。

麻子を取り囲むヤクザ者のひとりを刺してしまった大介。その後、沼野観光の沼野という男(佐々木孝丸)から呼び出され、大介は沼野と敵対する佐伯(須賀不二男)の組の者を排除したことがわかる。そして沼野から青井という顔にキズのある男(水島道太郎)を紹介され、大介は”つれこみ宿ルビアン”で働くことになった。

脚本が藤本義一なのでヤクザ系映画でも洒落ている?藤本義一というと私は「イレブンPMに出てた人」が第一に浮かびます。西部警察みたいに車が爆発、炎上シーンあり。

日経新聞より