日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

初恋問答 1950年 松竹

監督 渋谷実 脚本 斉藤良輔

出演 山口淑子 井川邦子 佐分利信 佐野周二 望月優子 沢村貞子

   村田知栄子 宇佐美淳 河村黎吉 高橋とよ 

 

戦後5年経った時の映画。以外にコメディタッチでおもしろかった。

田舎(どこ?)で旅館を経営している山口が妹(井川邦子)が病気だというので

女中のふみ(望月優子)と連れて東京へ行く。

山口が出資して店(飲み屋?)をやっていた井川だが、失敗し、高利貸しから借金がある。東京の家には居候がいて(佐分利信)、その居候も下宿代を払っていない。

高利貸しに勤める?佐野周二は井川に気があり、利息の代わりにその高利貸しの家で女中をしてくれという。井川が私はなにもできないと言うと、ごはんも掃除も全部自分でするから来てくれるだけでいいという。

 

居候の佐分利信は賭麻雀で負け、その借金のために連れ込み?旅館を経営する麻雀仲間の家へ女中に行ってくれという。

女中の望月優子はあいにく食べ過ぎて寝込んでいてなぜ私があなたのために女中に行かなければならないの?という。

佐分利に下宿代を払ってもらうため仕方なく女中奉公。

 

そんなある日田舎から宇佐美淳が訪ねてくる。途中荷物もお金も全て取られ、しばらく東京の家へ居候。

金貸しの沢村貞子に仕える佐野周二、沢村が身寄りがないので後々全て自分のものになると思って仕えていたが、沢村が田舎から甥を呼ぶと言われ、騙されていたことに気づく。

金貸しばばぁを演じた沢村貞子の口癖はセリフの後に「○×○×・・ねっ。」というのが可笑しかった。

女中役の望月優子、これも芸達者。

最後は・・・佐分利信と山口、佐野周二と井川が結ばれるのだが、田舎から出て来た宇佐美は山口に振られ・・・金貸しの沢村に仕えて一緒に借金の取り立て?にでる。

というところで終わる。

最後まで飽きずに見れた。