日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

ママの日記  1954年  東宝

監督 春原政久 脚本 井手俊郎

出演 小暮実千代 佐野周二 岡田茉莉子 小泉博 沢村貞子 菅井きん 南美江

 

実際は104分の映画だが、48分のアップで最初のクレジットと最後が切れている。

面白かったので結末はネットで調べた(笑。

 

小暮実千代はサラリーマンの夫、佐野周二と戦後のインフレと戦いながら家を守っている。家の二階には下宿人の夫の姪で白木屋デパートに勤める岡田茉莉子と夫の後輩?で大学の先生をしている小泉博がいる。

 

夫がサラリーを落としてしまったり、新しい女中がきたり、近所の人達と編み機の講習に参加したり、銀座へ行ったり・・・ちょっと良い家の戦後の生活が描かれていておもしろい。

ある雨の日、夫を迎えに駅へ行くと、近所の奥さんに会う。彼女は自分の夫ももう帰ってくるからと小暮実千代に傘を預けて行ってしまう。

改札から先にでてきた夫に傘を渡し、近所のご主人を待つから・・というと夫からバカだな・・と言われてしまう。

男性が出て来た。一緒に帰る途中に世間話をするが、「あなたの奥様が羨ましい」とか言ったことを逆に相手の奥さんに知られ(なんとその夫は日記を書いていた)、その奥さんが佐野周二の会社まで行って抗議して佐野は小暮をわざわざ新宿の連れ込み?旅館で問い詰める・・・。小暮が社交辞令だといっても佐野は納得しない。

 

家に帰って泣いていると岡田が心配して・・・・

というところで終了(笑。

 

その後の展開がこのようだ。

おもしろくない佐野は会社の女子社員と付き合っているらしい・・・ときいた岡田茉莉子は小暮に戦えという。

やはり夫は出張といいながら女子社員と旅行にいったことがわかった小暮は子供と一緒に田舎へ帰る。

そこで小暮の初恋の人がいてすでに結婚している夫婦をみて少し妬ましく感じた。

子供と家に帰ってみると優しくなった夫、(反省したのか?)佐野周二を見て小暮も幸福を感じる・・・みたいな話のようだ。

 

当時の活気ある商店街とか駅が見れる(どこだろう?? 商店街は「そよ風父と共に」のデコちゃんが歩いた町に似ている 下北沢?)。

そして日本橋白木屋とその内部が見れる!!

(奥様達が銀座に行って日本橋白木屋デパートに行くのも変だが 笑)

 

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日本橋 白木屋

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白木屋の店員 岡田茉莉子

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奥様 小暮実千代

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下北沢?の商店街?

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下北沢駅