日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

森の鍛冶屋  1929年 松竹

監督 清水宏 原作 脚本 村上徳三郎

出演 井上正夫 結城一朗 押本映治 田中絹代 二葉かほる

 

鍛冶屋の次男は子どもの頃、友人?にそそのかされて木に登り、落っこちてかたわになってしまう。

そんな弟を背負って学校への行きかえり、今度は悪童から「チンバ、チンバ」とはやし立てられる。

兄はそこで自分は医者になると固く誓う。

 

月日は流れて、医者となった兄は故郷へ帰る汽車の中で、村長の息子やその悪友に会う。その一人がなんと岡村文子なんだけど、ビックリ、若くて当時のモガだった。

 

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岡村文子のモガ

村のみんなが集まって出し合ったお金、800円。

それを会合のあとで村長は金庫にいれるが、金に困っていた村長の息子はその金を盗んで仲間と逃げてしまう。

村長以上に信頼が厚かった鍛冶屋はその会合に息子を行かせるが、その息子が疑われ、

彼も逃げることになる(え?

 

村長は鍛冶屋の家屋敷や山を担保にお金を融通するが、

一年後、息子は逃げた悪党をつかまえて村へ帰り、村長の息子の仕業だということを証明する。

 

村長の息子は村の娘、田中絹代にご執心だったが、そのことで村長が息子を警察へ連れていこうとしょんぼり歩いていると、鍛冶屋と会う。

鍛冶屋はそのことはもう許すといいなにか耳打ちする。

 

(多分)村長の娘と自分の長男を一緒にさせ、みんなで駅で見送る(新婚旅行?)場面でハッピーエンド。

 

長男と結婚するのは田中絹代かと思ったけど違った(誰だかわからない 笑)

 

無声映画は字を読んでいるうちに画面が変わったりしてこの映画もよくわからない箇所がある。

 

田中絹代20歳。岡村文子 21歳。