日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

週刊大衆 昭和42年9月6日号のインタビュー 清水昭 太平洋テレビ

”オレは誇り高き喧嘩師”清水昭

歯はなくとも噛みつく直情径行の男

インタビュー記事

 

●26歳のとき、バート・ランカスターみたいな歯にしてくれと、上を入れ歯にしたのが

「わが人生の失敗の一つ」(え、入れ歯?)

●北大に入るときは一番、出るときは落第した上、ビリだったというエピソードの持ち主と紹介されている。

(北大で2番だったという話は覚えがある)

●銀座の女をボロクソにいいながら銀座で遊ぶとは矛盾じゃないかの質問に

俺はチョンガ(独身)、昔から不良、事務所が銀座にある、芸能人とつきあう ことから自然に銀座を利用するが、ホステスというのは大体金をとらない(外国)

●義理人情をあてにしたつながりは悪徳が横行する。強いかズルいか悪い奴ばかり生き残ってあとはみんな死ぬんだ。なんびとも犠牲になっちゃいけないというのが一番文化的な考え方じゃないか。とにかく義理人情は弱肉強食を正当化する思想だ。

●女を信ずるかの質問

俺は女が自分の目の前にいる時以外は信じない。女は知能程度が男のバカより低い。天声のサギ的な動物だ。法律上の男女平等は認めるが、知能的、道徳的な面では絶対認めない・・・。女の存在価値はセックスすることと、女中の役目をするだけだ。母親の役目をするときだけは人間として認めるがそれ以外は動物だ。(今、こんなこと言ったら総スカンだよね笑)

結婚したいがこの頃では振りむいてくれない。昔はもっといいのが当たるだろうと選んでいた。焦っている。仕事を考えるより、女のことを考えているほうが多いよ(え?)

最近、悪名高くなってから良家(の子女?)は俺を近づけてくれない。

●ギャンブルはやらない。そもそもギャンブルをやるのは金持ちか貧乏人でわれわれ中小企業はやるべきものではない。自分は仕事をするときそれを勝負と考えず、徹底した計算の上でボク流にやる。俺は勝負師ではない。勝負師は神彰だ。

 

NBCの総代理店になったいきさつはインタビュー記事により違う。

この記事では

上京して東京にいる札幌の同級生にバッタリ会った。彼にお前の会社に就職させろと言った。飲料の宣伝係を彼はやっていた。それで話が始まった・・・とある。

別の週刊誌には、上京して友人にバッタリ会った(ここは同じ?)その人に知り合いの米軍の軍曹からの話を参考に日本のフィルムをアメリカに売ったらいい値で売れた・・・次に目をつけたのがアメリカのドラマを日本にもってくる・・みたいな話だった。

これを読んだ時、作り話じゃないかな?と思った箇所は米軍の軍曹が知人の知り合いであるというところだ。彼はGHQの通訳をするので大学は休学している。

だから、彼が米軍関係者に頼んで紹介してもらったのか?とも思う。

 

さらに英語がペラペラという清水昭氏だが、

NBCから来た断りの手紙の返事は「ブロークン・イングリッシュで名文を書いた」と語っている。他の週刊誌でもブロークンイングリッシュと自分で言っている。

清水氏の謙遜?か?

確か、声優協会の元理事長が、吹き替え時に清水氏が時間も忘れて没頭したという記述があるから英語がうまかったのは間違いないと思う。実際、ロバートフラーを呼んだ彼はフラー来日のときにずっとついている。周りに通訳らしき人物はいない。

 

この記事はなかなか興味深かった。

ページ55から53

f:id:nihoneiga1920-1960:20200818121212j:plain

昭和42年9月6日号 オレは誇り高き喧嘩師 清水昭 ネットの画像より

 

最後に

いよいよ日本女性がダメなら(結婚相手)アメリカの後家さんでももらうよ。