日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

夜の牙  1958年 日活

監督 井上梅次 脚本 井上梅次 渡辺剣次

出演 石原裕次郎 月丘夢路 浅丘ルリ子 白木マリ 岡田真澄 森川信

   安井昌二 南寿美子 山田禅二

 

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石原裕次郎の恋人が白木マリだった(笑・・なぜ笑う?

浅丘ルリ子がスリの少女というか娘役。まだ可愛い。

 

裕次郎は銀座?あたりで診療所をしている医師だが、戦争中に行き別れになった2歳年下の弟がいる。

 

よく訪ねてくるスリの岡田真澄は、今度こそ真っ当に生きようと就職しようとするが、自分は前科があるので裕次郎の戸籍謄本を使いたいと頼みに来る。快諾した裕次郎が役所へ行くと・・・なんと自分は死んでいた・・・。

 

スリルとサスペンス、そしてアクションものだが面白かった。

 

どうして自分の死亡届がだしてあるのだろうと謎を解明すべく行動する裕次郎

するとどうも自分の弟が関与しているとわかる。

 

早速 故郷である伊豆?へ岡田真澄と訪れると美女、月丘夢路が自分の墓にお花を供えていた。親切な寺の和尚が、弟さんは顔に傷があって誰にも顔を見せない、そして莫大な遺産を残して死んだ裕次郎の父の話をきいて弟が遺産を独り占めしようと村の人間や弁護士などと組んで裕次郎を死んだことにしたのだ・・・。

 

弟がその遺産で経営しているクラブ、カサブランカへ行く。ホステスから毎週土曜日に来る黒ずくめの男が経営者だときいた席で、伊豆ですれ違った月丘夢路が働いていることを知る・・・。

 

黒ずくめの男とは!

 

そこまでは良かったが、私は途中でその男が誰であるかわかってしまった(笑。

だからその後の展開にハラハラすることはなくなったけれどそれでもなかなか正体がわからないという物語は楽しめた。

 

当時の銀座なんかの映像もあるが、日活は「日活銀座」と呼ばれる銀座の街並みを再現したセットをもっていたのでどこからなのかわからない(笑。

 

月丘夢路は1922年生まれだから当時35,6歳だったけれどその当時の同じ歳の女性からしたら非常に若く見えたんだろうと思う。

途中、月丘が裕次郎の弟と付き合っていたことがわかるが、裕次郎はその弟とそっくりだというので月丘が惚れてしまう・・裕次郎も朝帰り(笑。

 

診療所で働く白木マリも裕次郎の恋人だが、こちらはやたらと控えめな女性役だった。

ルリちゃん、17,8歳。顔が小さくて手足が長くとっても可愛かった。

 

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浅丘ルリ子17才?

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石原裕次郎月丘夢路