日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

鷲と鷹  1957年 日活

監督 井上梅次 脚本 井上梅次

出演 石原裕次郎 浅丘ルリ子 月丘夢路 長門裕之 三國連太郎 二本柳寛

   澤村国太郎 西村晃 柳沢真一 安部徹 小林重四郎 穂高渓介(新人)

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今朝の日経日曜版に作詞家、山上路夫(1936-2021)が紹介されていました。なんと私が子供時代~若かりし頃までのヒット曲の作詞をて多く手がけていて「世界は二人のために」「夜明けのスキャット」「瀬戸の花嫁」「ひなげしの花」などの作詞家であるのです!

私が好きだったガロの「学生街の喫茶店」もこの方の作詞だったのね。

♪君とよくこの店に♪から始まるこの歌は私が中学に入った年にヒットして、学校のあったお茶の水には喫茶店がたくさんあったし、大学もあったんで想像をふくらませ、私も大学生と喫茶店に入りたい!と強く思った歌でした♪♪ そういえば明治大学の旧校舎前を通って学校へ行くんですが、なんだが全学連?(ソッチ系は詳しくわからない)が書いたような大きな立て看板がいくつも立てかけてあって、鬱蒼と茂った大木の奥にある暗い感じの怖い大学だな・・という印象がつよい大学でした(笑。ですので喫茶店に入るのは日本大学の学生がいいか・・とか(笑。

そして私の道徳観に大きく影響した水戸黄門の主題歌、♪人生楽ありゃ苦もあるさ~♪の作詞もこの方だったそうで、「あゝ人生に涙あり」が曲名ということを知りました。

小学生の時に午後8時から放映される水戸黄門はもちろんのこと、平日、午後4時からの再放送も毎日のように見ていて、もちろん黄門様は東野英治郎です!

ですので私はサザエさん東芝より水戸黄門の松下のほうが好きで、いまだにパナソニックが好きです。水戸黄門大岡越前(もちろん加藤剛)が半年交代で放映されてましたよね。

話しがそれました(;'∀')

水戸黄門の主題歌で♪後から来た奴に追い越されるのが嫌ならさぁ歩け♪といった意味の箇所があるんですけど、子供ながらその歌になんだか急かされるような、言いようのないプレッシャーを感じたのを覚えています。

 

日活より

2時間近い大作、裕次郎主演!+作品なので急いで視聴。

深夜の港。貨物船海洋丸の機関長(小林重四郎)が何者かに刺され殺害された。

機関長の息子の一等航海士、吾郎(長門裕之)が呼び出された警察から出航まじかの海洋丸に帰り、もう出航というところに千吉(石原裕次郎)と佐々木(三國連太郎)が職安?から紹介されたといって乗り込んでくる。

 

船長の鬼川(二本柳寛)の部屋に隠れていた娘の明子(浅丘ルリ子)は一緒に連れて行ってということをきかない。連れて行くも行かないもすでに船は出航してしまっている。明子と航海士の五郎は親同士が仲良くて幼い頃から兄妹のようにして育った。

吾郎はこの航海が終わったら結婚したいと言うが、明子は吾郎を兄としか思えず考えさせてほしいという。

 

船にはもうひとり朱美(月丘夢路)という女が乗っていた。彼女は千吉を追いかけて密航を企てたのだ。女だといって船員たちは躍起になるが朱美は千吉にしか身体は触らせないと強気な対応(笑。

 

吾郎の父殺しの犯人もわからないまま船は大海原へ。

 

ここで健という失恋した若者役の穂高渓介(本名 植田浩安)という俳優さんはなかなかな美男子だったがなんと日活ニューフェース第3期に選ばれた二谷英明小林旭筑波久子、そして峯品子と同期。調べるとその後、松本錦四郎と改名し時代劇で活躍したようだが39歳で亡くなっている。

 

穂高渓介と月丘夢路

澤村国太郎長門裕之津川雅彦のお父さん。確かに高齢になった時の長門、津川に似ている。

澤村国太郎三國連太郎

二本柳寛・浅丘ルリ子長門裕之

以下ネタバレになります。

この作品、三國連太郎が怪しいと思ったが、なんと裕次郎が殺人犯!というのが途中でわかる。それも裕次郎が告白するのだ。悪びれもせず・・・ただそれには理由がある。

ほぼ全てが船の上、男の物語?なので女性は浅丘ルリ子月丘夢路しかでてこない。

お約束、歌う裕次郎

日活より