日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

警視庁物語  七人の追跡者 1958年 東映

東映チャンネルで視聴、警視庁物語 魔の伝言板、七人の追跡者

 

どちらも同じ年の公開された一時間ほどの白黒映画。なぜか七人の追跡者のほうが

俳優さんが有名な人がでていた。

魔の伝言板では三井弘次くらいか・・・。

 

ところで私、発見しちゃいました!

 

七人の追跡者は東急沿線?の開発地でマンホールの中から女性の死体がみつかった。

彼女は会社の給料日、銀行へ現金98万円あまりを引き出したまま行方不明になっていた小さい女の子を育てている今でいうシングルマザーだった。

 

怪しい人間の第一号はその上司の経理課長?小沢栄太郎

 

調べる過程でキャバレーへ行く若い刑事。

そのキャバレー内で同僚と踊っていて、客が入ってくると笑顔で迎えるホステスが

当時東映にいた山口洋子だ!ほんのちょっとだけ映るけれどあれは絶対山口洋子

東映時代の芸名は知らないが、(多分)キャストにも載っていないだろうと思える役。

 

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シースルーの制服?を着て客を迎える山口洋子東映時代

私が山口洋子という人を知ったのは、やはり作詞家として売れていた時代の1970年代。五木ひろしの「よこはま たそがれ」と同時にテレビに登場するようになった。

この映画の公開が1958年6月とあるから入社して1年は経っていたと思う。

そしてやはり私が思った通り、彼女は東映に17歳で1957年、入社したのだ。これはNHKのインタビューにその記録が残っていた。当人が言ったのだろうから本当だろう。だから1940年生まれで、それでも社会全般では1937年生まれで77歳没となっているwiki.

作詞家として売り出し、小説も書くようになってますます有名になったが、やはり未成年で水商売のアルバイトというのはまずかったのだろう。誰かのアドバイスでその後、なんだか生年月日があやふやに、そしてバーの開店もその時々によって違うようになったんだと想像される。実際は74歳没だ。

 

 

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18歳の山口洋子

ところでこの警視庁物語。昔の刑事ものって地味だけど東京の町が映っているし、とても良かった。私が覚えているのは「ザ・ガードマン」からだけれど、ド派手で車が爆発炎上する警察モノをみて育ったので(笑、昔の刑事もののほうがリアルで面白いと思った。

最後に犯人が捕まるのが、「七人の追跡者」では渋谷の南口、「魔の伝言板」では渋谷のハチ公前。現場ロケで迫力があった。