日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

ド根性大将   1966年 松竹

監督 土居通芳 脚本 本山大生 原作 相良準三

出演 長門裕之 中村玉緒 河津清三郎 伊藤栄子 杉狂児 西村晃 

   御木本伸介

 

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衛星劇場で視聴♪♪ 衛星劇場がみれるのも来月1日まで・・・日本映画専門チャンネルは月に2度くらいしかふるーい邦画が放映されないので、(昔は毎日午後3時頃から色々やってた記憶、山田五十鈴の下町なんかもその時間に観た)衛星劇場を契約したいけれど、スカパーに問い合わせてもアンテナを変えてください・・・という返答なので、黙って契約しちゃおうか・・・。アンテナを変えるにはうちは一筋縄ではいかなくて、足場を組まないといけないのよ・・・屋根のてっぺんにアンテナがあがっているんだけれど、その高さが問題で、当然梯子はダメな高さなのです。

 

で、ド根性大将。長門裕之没後10年?でやっていた。

 

なんでも一等賞をとれという祖父の遺言?を胸に大阪へ行った長門。汽車の中で将棋会所をやっている娘、中村玉緒と知り合い、将棋が得意だというので賭け将棋で儲けましょうと誘われてその家に住み込む。中村玉緒はたいそう長門にご執心。

 

ある日、ひとりの男がやってきた。100円というたいそうなお金を賭けた勝負。長門は簡単に負けてしまう。相手は将棋界では有名な河津清三郎長門に賭け将棋などやめろと言い、掛け金もいらないといって去る。

 

感銘をうけた長門は翌日、河津の家を訪ね、弟子入りをするのだ。そこには美しい娘、伊藤栄子がいた。

 

河津は変わり者で名人戦を控えているのだが、スポンサーをもつことを嫌い、明日のお米にもことかく貧乏暮らし。長門は米屋ミソを調達するために賭け将棋をしてしまう。

そこを目撃され、師匠の河津に告げ口された長門は、師匠から絶対に将棋をしてはいけないと言われ、自ら師匠の家を後にする。大阪の街を歩いていると米相場でたいそうもうけた男に弟子入りを志願するが断られ、自ら東北を回って米相場の動向を探る長門だが投資しようにも先立つお金がない。将棋やの娘、中村玉緒は自ら芸者に身売りして500円という大金をつくるのだ。 中村玉緒の芸者姿が堂にはいっていて美しかった。

 

それを元手にとうとう大金を手にした長門。ガンに侵されていた師匠のために東京から偉い先生を連れてきて診てもらおうとするが、なんと名人戦の対局終盤で倒れ、亡くなっていた。

 

今度は全財産をつぎ込み、大阪に将棋会館を建設。ある派閥の将棋指し、御木本順吉がやってくるが、自分たち以外はその会館を使わせないというのだが、河津との対局で名人になった西村晃と河津の一番弟子と対局して買った方にその会館をやるということになった。西村は勝ち、長門は会館はあなたのものだと言うと西村は今後は派閥など関係なしに将棋界のためにこの会館をつかっていこうという。

 

同時に米相場が大暴落するが、長門中村玉緒と一緒になり、わいの女房は一等賞やと言うのだ・・・みたいな話。なんか歌が挿入される。あの歌手、えーと、村田英雄の有名な将棋の歌じゃないやつみたいな(何?笑)、北島三郎が歌った「ド根性大将」という曲でした (ネット調べ (;'∀')

 

中村玉緒って勝新太郎の借金返済なんかのために必死で働いてテレビでお笑い芸人にいじられたりして、それでもお金を稼いだ人だけれど、すごい人です。普通なら離婚!(笑。

 

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衛星劇場より