日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

警視庁物語 遺留品なし  1959年(9月) 東映 その2

監督 村山新治 脚本 長谷川公之

出演 堀雄二 松本克平 神田隆 南廣 花沢徳衛 須藤健 佐原広二 山本麟一

   星美智子 長谷部健 殿山泰司 杉山徳子 東恵美子 谷本小夜子 八名信夫

   木村功

 

電話交換手の女性がアパートで殺されていた。刑事は遺留品を探すがなかなか見つからない・・・。

 

30歳前後の女性の結婚願望をうまく利用した犯罪。

 

ところでその女性の同僚の谷本小夜子という女優さん、同じシリーズの七人の追跡者では食堂の女の子を演じている。なんとなくとぼけた味が光る人で脇役なんだけれど今回もお喋りで人のよい、そしてあまり頭のよくなさそうな女性をうまく演じている。

 

f:id:nihoneiga1920-1960:20210917132922j:plain

谷本小夜子 1935年生

 

さらに、刑事がアパートから靴をもって裸足で立っていたという寿司屋の出前持ちの証言とその男を乗せたという女性タクシードライバーの証言でその男を連行するが

なんと彼はアパートに住むある男性の2号?妻?星美智子の若いツバメであったことが判明。なぜそんな姿でアパートからでてきたのかというと突然アパートに彼女のスポンサー?夫?がやってきたからだそうでその若い男は八名信夫だった(笑。

若い男の役だったので八名信夫も若かった。

 

星美智子という女優さんは1927年生まれでなんと存命中

f:id:nihoneiga1920-1960:20210917133350j:plain

星美智子

 

 

f:id:nihoneiga1920-1960:20210917133451j:plain

星美智子 年齢を重ねた

殺された女性が今でいう婚活をしていたらしいというので結婚相談所をあたる刑事。

そのうちの一軒の主人が殿山泰司だが名簿のプロフィールを読む刑事に「うちはちゃんとしている」と豪語する。ところが売春?を目的としているのではないか・・・と思わせる名簿を刑事はみつけるのだ。そういえば芦川いづみの結婚相談をいう映画も結婚相談所なのに売春組織でもあったりしたから当時はそういうところも本当にあったのだと思った。

 

f:id:nihoneiga1920-1960:20210917132618j:plain

東映チャンネルより