日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

男なら夢をみろ  1959年 日活

監督 牛原陽一 脚本 池田一朗 小川英

出演 石原裕次郎 葉山良二 芦川いづみ 滝沢修 清水まゆみ 川地民夫 三島雅夫

   富田仲次郎 永井智雄 

 

www.nikkatsu.com

 

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日活より

 

裕次郎のヤクザもの。だけれど東映のヤクザ映画とは違うやっぱり爽やかな明るいヤクザ(笑。

 

戦争孤児の葉山良二は敗戦の焼け跡で裕次郎と出会う。孤児がふたりで生きていくがある日、裕次郎のために運動靴を盗んだ葉山はみつかって店主に殴られているところへ滝沢修の刑事が葉山を連れていく。一人残された裕次郎・・・・

 

そして昭和31年。

葉山良二は滝沢修に引き取られ、今は検事になるために大学の法科へ通っている。

家には滝沢の実の娘で洋裁学校へ通う芦川いづみがおり、ふたりは本当の兄妹のように仲が良い。

 

ある日、芦川と外出した帰りにチンピラに絡まれ殴り合いの喧嘩となった葉山良二。

そこへヤクザの親分、富田仲次郎に拾われて大きくなった石原裕次郎が現れる。

兄貴分の出したナイフを払い、素手て向かう裕次郎・・・ふと相手を見るとなんと子供の頃アニキと慕った葉山良二がそこにいた。

 

裕次郎の根城としているキャバレーに誘われた葉山良二と芦川いづみ。キャバレーで踊る踊り子、清水まゆみが裕次郎の情婦らしい。

 

葉山良二と芦川いづみはヤクザをやめるように裕次郎に言うが、彼はいたって明るく自分はヤクザで生きていくというのだった。

 

いづみちゃんの父で刑事の滝沢修。実は裕次郎の親分の富田仲次郎から買収されていたがやはり金は返そうと富田の経営するキャバレーへ行くと同じ刑事の三島雅夫がいた。

富田へ金を返したあと、滝沢は同じ刑事の三島雅夫に撃たれ、死亡。しかし警察は誰が犯人なのかわからないのだ。同じ警察内部に犯人がいるという考えもない。

 

3年後、滝沢の死を契機に家をでた葉山良二は晴れて検事として東京で活躍。いづみちゃんは銀座の子供服の洋品店に勤めている。それを教えたのが葉山に検察庁へ呼び出された石原裕次郎だった。

 

なかなかおもしろくて最後まで眠くならずに鑑賞(笑。

 

しょうわ34年の東京、都心でもビルがなくてびっくり。なんといづみちゃんの洋裁学校主催の発表会は霞が関だったという。そんな都心なのにあの町並みは!!!

必見です。

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日活より