日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

警視庁物語 自供  1964年 東映 1964年1月公開 第23回

監督 小西通雄 脚本 長谷川公之

出演 神田隆 堀雄二 花沢徳衛 山本麟一 今井健二 南廣 本間千代子

   楠田薫 浜田虎彦 須藤健 谷本小夜子

 

 

警視庁物語も終わりに近づいていきました。東映チャンネル、警視庁物語を毎月2つの回を放映してたんですけど、ここ数か月、一つだけの小出しになってます(笑。

 

この回では犯人役が多い今井健二が刑事に返り咲きで出演(笑。

 

四つ木橋近くのどぶ川に浮かんでいた柳行李から人間の足が!これどうやって撮ったのか、アップすると確かに人間の(作り物ではない)足だった。

 

変死体は50前後の男性で死後一週間、死因はなにか固く平たいものによる頭部損傷。

被害者のものと思われるメモ書きを頼りに身元を割り出すべく捜査にあたる捜査一課の刑事たち。

 

当時の川に住民がゴミを投げ込んで非常に汚い。出演者のひとりでごみを投げ込む谷本小夜子の言い訳が、ゴミ収集はは大通りしか収集にこないのでつい・・・とかいうのが時代を反映している。

そして血液銀行も登場。俗にいう売血というやつだが、その待合室には縛りやという男が売血にきて血を一時的に濃くするために腕を縛ってお金を稼ぐ仕事を登場させる。

 

さらに終戦19年ほど経過しているけれど満州の話もでてきて当時は現役で満州や戦争に行った人たちがいたんだなぁと思った。

 

話の途中からなんとなく犯人の想像がついたが娘役の本間千代子の必死の演技がよかった。

 

本間千代子