日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

男はつらいよ 純情編  1971年 松竹

監督 山田洋次 脚本 山田洋次 宮崎晃

出演 渥美清 若尾文子 倍賞千恵子 森繫久彌 宮本信子 森川信 三崎千恵子

 

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「若者たち」の佐藤オリエが寅さんの第2作に出演。寅次郎の中学時代の恩師、坪内散歩先生の家が葛飾の葛西神社のそばのロケで、場所はわかっていたので先日、小岩へ行く用事があり行ってみた。

小岩駅南口から金町駅行のバスがでており、金町駅から歩いても12.3分らしいがせっかく柴又を通るのだからと帝釈天のバス停から参道を歩き、お参りしてから江戸川沿いを歩いた。

平日の3時ごろだったので参道には人がまばら。草団子の一番小さいやつを購入し、帝釈天へ向かうと寅さんがいた(笑。

写真を撮らせてもらい、その足で江戸川の土手へ。

隅田川の橋巡りで土手のカンカン照りは承知していたけど、やっぱり土手ってすごい日光をあびる。快晴だったが風は冷たかったのが救いだった。

江戸川

このトンガリ帽子の建造物(なんていうのか?)は寅さん映画ではおなじみだが、実際、かなり金町寄りにある。散歩先生宅はここから新葛飾橋をくぐり、さらに常磐線の高架をくぐってすぐ左に入る小道を行く。

ここで佐藤オリエと寅さんが実際に立ったんだなぁ。すでに家は建て替えられて(当たり前か)、面影はないが、神社や寺、そして道はかわらないから探すときは良い目印になる。

散歩先生の家から葛西神社を見る

で、若尾文子の回ではちょっといまいちなんだけれど、先日見返したら、長崎の五島列島の話やら、博さんの独立の騒動とか、近所のやぶ医者(笑とかの話が満載だった。

でもこれはないんじゃない・・と思ったのは、博さんは結局独立するのをやめて社長と仲直り、その後、江戸川に船二艘で酒盛りをするんだけれど、さくらに誘われたのか若尾文子(夕子)も参加している。

ところが・・・夕子に対する恋煩いで食欲を失くして寝込んだ寅さんに夕子が何気なく「私、まだ江戸川へ行ったことないから寅さんが元気になったら散歩に連れて行って欲しい」というのだ。それを聞いてしまった寅さん、突然食欲が増し・・・という設定なんだけど、江戸川へ行ったことないってあんた、こないだ行ってるよね(笑。

 

話が盛りだくさんでせっかく若尾文子をマドンナに迎えても彼女の存在感があんまり感じられない残念な回だった。

 

そうそう、小岩というとチラシを配達に行った博が偶然リリーさんを見かけるのが小岩で、そこも記念撮影。(男はつらいよ 第25作)

リリーさんと博が出会う

 

帝釈天で会った寅さん、門前でポーズを決めてもらったが、この後ろ姿のほうが哀愁を帯びてるんじゃない?

 

旅立つ寅次郎?