日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

機動捜査班  都会の牙 1961年8月

監督 小杉勇 脚本 松村基生 堀守夫 遠藤三郎

出演 青山恭二 山内明 香月美奈子 堀恭子 内田良平 井上昭文 宮崎準

   高品格 山田禅二 嵯峨善兵 深江章喜 河野弘 高野誠二郎

 

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山内明と香月美奈子

 

シリーズ第4作。今までの中で一番面白かった。脚本が長谷川公之から代わっていた。

だからか??

山内明が最高だった・・・からか?

他の出演者は変わらなくて香月美奈子、内田良平、嵯峨善兵・・・またかっ!って感じ(笑。

悪役の井上昭文が部長刑事で登場。なんと白髪で眼鏡姿。白黒なんで違和感がない。

彼のイメージからすると映画の途中まで、悪徳刑事と思わせる演出。青山恭二がそんな思いで彼を嫌う演出と相まって・・・

 

深夜の新橋駅前で客待ちをしていた白タクの運転手小松(山田禅二)はその地域を牛耳る黒沼興行の白タク営業許可証?をもっていないので暴行を加えられる。

その場面を車内から観察する男、佐竹(山内明)は警察へ電話、そして黒沼興行にも連絡し、警察が到着前に一味は姿を消す。

 

その後、佐竹は黒沼興行の根城であるパチンコ店の事務所へ現れ黒沼から情報料を受け取るのだ。

黒沼の息のかかったバー、アンスコ。現代週報の真壁(高品格)は黒沼から頼まれた広告料をもらいに行くが、黒沼は難癖をつけて支払わない。怒った真壁だが、手下にノックアウトされるがそこへ佐竹が現れて真壁に黒沼から先ほどもらった金を渡す。

(カッコいいw)

佐竹が何者でなんのために動き回っているのかしばらく不明だ。一瞬、警察?かとも思ったり(山内明のイメージから)する。

 

 

一方、警察では黒沼興行に白タクの台帳があることを知り、証拠としてその台帳が欲しい・・・。

 

黒沼はボスの樺山産業の社長、横山(嵯峨善兵)から不正な取引をとある官僚と行い、その官僚のメモを奪うように命令される。そのために白タク営業で痛めつけ、免許証を取り上げた小松に山脇課長をひき殺してカバンを奪って来いという。娘が病気でどうしても仕事をしなければならない小松は山脇課長を車で轢いて殺害。カバンを奪う。

佐竹は黒沼たちの動向を知って小松のあとをつけ、その場面を目撃。カバンを奪って逃走する小松は白バイに止められるが佐竹が小松を助けて真壁のアジトへ誘う。

 

山脇課長のカバンからでてきたメモ・・・佐竹はそれをネタに横山をゆすることにする。

って、ここで香月美奈子を忘れていた(笑。

 

佐竹が真壁を訪ねて真壁の事務所を訪ねると、そこには真壁からモデル代を受け取っていないという女、曙ユリ(香月美奈子)がいた。彼女は金に困っていて、そこで佐竹はユリに金を貸す。

ユリの住むアパートにはなんと大宮刑事も住んでいる。

って、前回では妹の松原智恵子と引っ越した家は一軒家みたいだったが(笑。この回では妹の登場も一切なく、大宮刑事はアパートで独り暮らしな設定のようだ。

 

ある日、佐竹が突然ユリのアパートを訪ね、バッグを預けていく。それは山脇課長から奪ったカバンだ。

 

白タクから捜査が始まったが、官民の不正が裏にある。

 

捜査2課から4課に配属になった三田村刑事部長(井上昭文)は黒沼とは戦争中の上司と部下で黒沼は慕っている。三田村も黒沼と仲が良い・・・。大宮刑事は三田村刑事部長が黒沼と通じているのでは?と思い、なんと「あなたの下で働くのは恥ずかしい」といって辞表を提出!!

 

ひゃーーーー。

長谷川公之の脚本より断然面白くなったのは(?_?)?

ただし日活なので最後の拳銃バンバン撃ち合いはある(笑。

日活より