日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

黒い潮  1954年 日活

監督 山村聰 脚本 菊島隆三 原作 井上靖

出演 山村聰 津島恵子 左幸子 滝沢修 東野英治郎 夏川静江 沢村貞子

   安部徹 河野秋武 信欣三 柳谷寛 芦田伸介 下條正巳 浜村純

   山田禅二 内藤武敏 三島謙 進藤英太郎 中村伸郎

 

www.nikkatsu.com

 

日活より

先日、ユーチューブの街録チャンネルで「へずまりゅう」氏のインタビューを視聴しました。

あの、魚の切り身を会計前に食べた、迷惑系ユーチューバーだった人です。

テレビのニュースでもさんざん取り上げられたので”ミンドのヒクイ””今どきの若者としか思っていなかったんですが、彼のインタビュー、最後に思わず目頭がアツくなってしまいました(;^_^A。彼に対してもっていた印象が変わった映像でした。

興味ある方、ユーチューブの街録チャンネルで検索してもらえばいいかと思います。

 

昨日はプライムビデオでこの映画を発見♪

どんな映画かは事前には知らなかったんですが、原作が井上靖だったので期待大でした。

そしてビックリだったのが井上靖もあの「下山事件」について調べていたのか!ということ。

映画冒頭で明らかにこれは下山事件の関する映画だとわかりました。監督でもあり主役の山村聰が新聞記者として登場。なので他殺か自殺かを解明しようとする記者の話かと思いきやそこではないところが松本清張とは違っています。

 

毎朝新聞の記者、速水(山村聰)は国鉄の秋山総裁が轢死体で発見されたとの一報を受ける。

現場は混乱し、自殺なのか他殺なのかはっきりわからない。ところが他社は他殺を前面的に取り上げるが、速水は記事は憶測で書いてはいけない、今現在のことを客観的に真実だけを書くべきだと他殺とも自殺ともわからない・・といったインパクトのない記事となる。

上層部はそんな彼に文句を言うが速水がそこまでこだわるのは16年前に彼の身に振りかかったある出来事があったからだ。

当時、大阪で記者をしていた速水は結婚3年を迎えた妻がいたが、妻そっちのけで仕事に精をだしていた。仲間と麻雀を始めようとした矢先、妻が流行歌手の男と心中したという電話が・・・。

新聞記事ではあることないこと書きたてられた速水。世間は憶測記事を真実だと勘違いして彼を好奇の目でみる。

そんな経験から速水は真実を客観的に書くことにこだわるのだ。

速水の恩師である佐竹(東野英治郎)の娘で戦争未亡人である景子(津島恵子)との結婚話が絡んでいたり、密かに?速水を慕う新聞社の事務員、節子(左幸子)なんかの登場がある。結局、速水は警察本部が自殺と断定し、発表することをつきとめ、自殺として記事にしようとするが、上層部からとめられる。そこに得体のしれないなにか大きな圧力がかかっている・・・・

って、これ今だってこんな例は多数ある。

岸田政権で内閣改造があったけど、あの文春砲で忖度があったんじゃないの???で話題となった官房副長官は続投を固辞し、自ら辞任をきぼー。(なぜひらがな?w)

なにもその件についてはダンマリのまま、人権救済を求めるという。

どう考えても、時の警視総監が一般人の事件に関してあれは自殺なんだ!なんて記者会見開くのだろうか???なぜ再調査しだした事件を突然打ち切りになったんだろうか?警視庁が勝手に忖度したとしても、あの議員さんからなにか弁明があっても良いはず。

会見をしないってことならやっぱりなにかお願いしてたんじゃないだろうか、まさか会見でそんなこと言えないから嘘をつく、その嘘がどこかでバレるのがマズイから会見せず無視無言?・・・と勘繰りたくなる。ま、人前にでてくるのは選挙活動の時だけなんですね(笑。あの風力だかの発電で有名になった議員さんも国会では意気揚々と質問してたけど、問題の件ではダンマリでした(笑。

 

なにかわからない大きな力によって記事にならないことがある・・・そして地方へ飛ばされることもある・・・ということを速水の上司役の滝沢修は最後に言う。

速水は景子から赴任先に自分も一緒に連れて行って欲しいと言われるが、彼女の求愛を断ってひとり旅立つのです。それは速水が亡くなった妻をまだ愛しているからなのです。

ってところの描写がいまいちでしたが、単に下山事件の真相に迫る・・・みたいな映画ではないところは面白かったです。

 

日活より